柳影倶楽部

神社巡りが好きです。不定期更新。

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最近の記事

山中の「小山田邑」について

先日、三重県伊賀市の式内社、阿波神社に参拝した。 後で知ったのだが、この地は、仲哀天皇が橿日宮で崩御の際、斎宮を造られた場所であるとされている。 たしか、仲哀天皇は九州で崩御されたような…。こんな山の中にわざわざ運ばれたのか?九州にも伝承地はあるが、こんな場所にあるのはなぜだ。この地の豪族・阿波君の祖神である息長田別命(倭健命の子)を神功皇后=気長足姫尊と間違えたか?いずれにせよ、考えるに値する事柄かと…。 ○阿波神社 三重県伊賀市下阿波879 祭神;稚日女神、猿田毘古命

    • 春日神遷幸地へ

      昨年に引き続き伊賀地方へ参拝。薦生(こもお)という少し名張の中心から離れた地に向かった。 鹿島の神が積田神社(名張市夏見)の川で禊した後、数ヶ月過ごした地。 薦生は、木を奈良に送る川があり、交通の要衝であった。ここに住んだ杣人は豊かで力があり、荘園領主や寺院勢力に対抗していたらしい。 小さいながらも伊賀らしい雰囲気が残るよいところだ。 ○中山神社三重県名張市薦生214 祭神;天児屋根命(配祀)大日霊貴命、菅原道真公(合祀)大山祇命他8柱 社格;旧村社 春日神(鹿島の神)が大

      • 令和3年初神社巡り…といっても一社のみ

        1月3日午前中に空き時間ができたので、今年初神社巡り。向かうは去年に引き続き曽爾村。今回は、昨年泣いた大神神社→長谷寺の渋滞を回避するため、いつもと違うルートで向かったので、1時間弱で現地についた。 奈良県宇陀郡曽爾村伊賀見。少し北上すると三重県だ。手前の須佐之男神社までは参拝したことはあったが、ここまでは初めて。 ○川下神社 奈良県宇陀郡曽爾村大字伊賀見2037 祭神;市杵島姫命 社格;旧無格社 創祀由緒不詳(『宇陀郡神社明細帳』M12)だが、 ネット情報では、昔、大水

        • いつもどおりの初詣【大和神社摂社】

          毎年、奈良県天理市の大和神社に初詣にいく。 自宅から徒歩で行ける神社で一番格式が高い神社である。 大神神社とか石上神宮とかに比べると参拝客でごった返すこともなく、ほどよい感じなので毎年お参りしている。 いつもは、お参りしておみくじ引いて帰るのだが、摂社である「高龗神社」「増御子神社」の御朱印があることを(今更ながらに知って)頂いて帰る。 ○高龗神社(たかおかみじんじゃ)奈良県天理市新泉町306 祭神;高龗大神 社格;大和神社摂社 一説に丹生川上神社は当神社を分祀したものとさ

        山中の「小山田邑」について

          九品寺と葛木坐火雷神社

          令和2年(2020)の参り納め。 風が吹きすさぶ中、どこに参ろうかと。地図を確認しながら、往復2,3時間で行けるところを選ぶ。御所の九品寺。ここにした。 葛木の道は秋に歩くのがいいのだが、こんな冬空は車で向かうのに限る。寺院には墓もあるらしく、多くの方が墓参りに来られていた。 帰り道に、「鬼滅」で有名になった葛木坐火雷神社に立ち寄る。こんな天候だったので、参拝者もほとんどなかった。有名になったが、以前参ったときと変わらない感じが好きだ。 ○戒那山 九品寺奈良県御所市楢原11

          九品寺と葛木坐火雷神社

          比自岐神社と比々岐神社

          冬になってしまったので雪が降りそうなところには、行かない。 で、あんまり雪が降りそうでない(と勝手に思っている)伊賀方面に足をのばしているのだが、地元の神をメインに祀っておられる神社があることを知り、参拝してみることとした。奈良県内では、地元の神はあまり目立ってない(メインとして出てこない)と思うので、興味が湧く。伊賀地方は小さい国ながら神社が多いような気がする。 ○比自岐神社(ひじきじんじゃ)三重県伊賀市比自岐683 祭神;比自岐神 天児屋根命他12柱 社格;式内社(伊賀

          比自岐神社と比々岐神社