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比自岐神社と比々岐神社

冬になってしまったので雪が降りそうなところには、行かない。
で、あんまり雪が降りそうでない(と勝手に思っている)伊賀方面に足をのばしているのだが、地元の神をメインに祀っておられる神社があることを知り、参拝してみることとした。奈良県内では、地元の神はあまり目立ってない(メインとして出てこない)と思うので、興味が湧く。伊賀地方は小さい国ながら神社が多いような気がする。

○比自岐神社(ひじきじんじゃ)

三重県伊賀市比自岐683
祭神;比自岐神 天児屋根命他12柱
社格;式内社(伊賀国伊賀郡)・旧県社
伊勢参宮街道の前に鎮座。垂仁天皇の庶子・円目王の妻であった伊賀比自支和気氏の祖神を祀る。伊賀比自支(岐)氏は、このあたりの豪族。伊賀地方の他の神社同様、天正伊賀の乱で由緒など焼失、明治の神社合祀により記録が残っていない。伊賀地方の神社は、大村神社もそうだが、垂仁天皇にゆかりの方を祀っているものが多い。元伊勢の倭姫命も垂仁天皇の姫君。当時は伊賀地方の王権強化に努めた時代だったのだろうか。

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境内は横長で、鐘楼が残る。拝殿後ろの巨樹2本が目立つ。

○比々岐神社(ひびきじんじゃ)

三重県伊賀市北山1426
祭神;比々岐神 武甕槌命他15柱
社格;式内社(伊賀国伊賀郡)・旧村社
主祭神?である比々岐神は、地元の神であろう。比々岐神は伊賀国造の関係のある由気忌寸(ゆきのいみき)とも関連性があると考えられている。由気忌寸の関係、武甕槌命・経津主命を祀っていることから大村神社とも関係がありそう。関係、関係、ばっかであるが。また、一の鳥居の扁額は「八幡宮」とあり、上津八幡宮と称されていた時期もあったようだ。他の祭神は明治の神社合祀でご愛嬌。

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丘の上に鎮座。境内は縦長で、ここも巨樹が目立つ。旧神宮寺であった宝珠院が隣接。学校もある。


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