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九品寺と葛木坐火雷神社

令和2年(2020)の参り納め。
風が吹きすさぶ中、どこに参ろうかと。地図を確認しながら、往復2,3時間で行けるところを選ぶ。御所の九品寺。ここにした。
葛木の道は秋に歩くのがいいのだが、こんな冬空は車で向かうのに限る。寺院には墓もあるらしく、多くの方が墓参りに来られていた。
帰り道に、「鬼滅」で有名になった葛木坐火雷神社に立ち寄る。こんな天候だったので、参拝者もほとんどなかった。有名になったが、以前参ったときと変わらない感じが好きだ。

○戒那山 九品寺

奈良県御所市楢原1188
宗派;浄土宗
本尊;阿弥陀如来坐像(国重文)
行基上人の開基と伝わる。興福寺別当大乗院に属する南党の国人領主であった楢原氏の菩提寺であった。楢原氏は南朝側で楠木正成について戦った。寺院の裏にある千体地蔵石仏群はそのときにまつわるものとされる。
寺名の「九品」は仏教用語で、極楽浄土に往生するときの九段階の職位を表してるとのこと。
あんまし葛城では行基上人の名は聞かないけど、河内国生まれで大和国に向かった上人であれば可能性はあるかな。

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本堂の屋根がスラっと延びた感じが美しい。

○葛木坐火雷神社

奈良県葛城市笛吹448
祭神;火雷大神・天香山命
   (相殿)天津彦火火瓊瓊杵命・大日孁貴命・高皇産靈神・伊古比都幣命
社格;式内社【名神大社】(大和国忍海郡)・旧郷社
創祀年代は不詳。『文徳天皇実録』に正三位、『日本三代実録』に従二位を受け、『延喜式神名帳』では名神大社になるほどの神社であったが、それ以降は文献に記録がなくなった。衰えたようだが、いつの間にか笛吹神社に吸収されてしまったらしい。明治に入り、火雷社を笛吹神社に合祀し、社名を葛木坐火雷神社に改めた。

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個人的には、境内にある大砲が好きだ。今まで外に置かれていたのに砲身は錆びついていない。美しいフォルム。廣瀬大社にも大砲はあるけど、ぜんぜん違う。


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