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地域の忘年会 皆済 

先週の土曜日に地域の忘年会のようなものがあり、自分が幹事を務めた。
地域といっても190軒あまりの地区の、またその中の組内、10軒程度の家から一人づつ出席するという、別名「皆済」(”かいさい”が訛って”けーせい”と呼ばれている)だ。
いつから始まったのか定かでははないが、部落が形成されてから、年末に一年分の掛け金や借金を済ませるという古くからの制度らしい。

AIに聞いてみた。

皆済(かいさい)」とは、次の意味があります。

  • 掛け金や借金などを全部返し納めること

  • 年貢を完納すること

  • 租税を残らず納入すること

「年貢」を完納する ということは江戸時代からの流れか・・・

その意味合いも今となっては普通の忘年会の形式になっている。
もう、名称を変えてしまおうという意見も出たこともあった。
それは、残しておいてもいいのかな?と個人的には思う。

ところで、その「皆済」を開催する場所なのだが、部落のゆかりがある旅館やホテルの一室を借りて、「去年はあそこだったから、今年はここ」という形でやっていたのだが、廃業するところがあり、近所の旅館一軒になってしまった。
今年の幹事だったので、その旅館に日を決めて、早くから予約を入れておいた。
12月9日(土)18:30から 10人前後、一人会費6000円で、ということでお願いしていた。

出欠人数を把握できたのが、先月末。最終的に8人。会費6000円でと、お年を召したおかみさんに連絡をした。

一人会費6000円で8人だから48000円での宴会だ。

当日、宴たけなわとなり、会計の精算をした。

すると出された請求書が48000円をはるかに超えた金額になっていた。
58800円だ。目を疑った。

あれだけ会費6000円だと伝えておいたのに・・・

おかみさんの言い分を聞くと、「お膳の料理が6000円で、飲み物は別料金」だという。

「そんな話は聞いていないし、料理が6000円なんて一言も言っていな。こちらは最初から一人6000円っていいましたよね」と抗った。

内心、『ぼったくり』かよ、って思ったが、口には出さず、値引き交渉に入った。
4000円の値引きをしてもらい、出席者から追加の会費を徴収することになった。

サービスを利用するお客、サービスを提供する側に それぞれの思い込みがあったのだろう。

お客側のこちらからすると、
「お膳と飲み物含めて6000円しかないので、オーバーしないようにストップをかけてくれ」とでも指示をしておけばよかったのかもしれない。

あとから追加で料金を払わされ、旅館側からすると値切られて利益が減ってしまう、なんだかお互いに後味の悪い皆済となってしまった。


来年の幹事さんが、次回もこの旅館を使うことにしたようだったので、
申し送り事項として、料理と飲み物は別だということを伝えた。

この幹事の役は今後10年は回ってこない。








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