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「食品トレーからビニール袋に入れ替える行為はご遠慮ください。」

タイトルのような行為をしている人がいるというのを初めて知ったのが結婚後、間もなくだった。

会計を終えて、サッカー台でバランスを考えながら購入品を袋に詰めていた時だった。前の人が白い食品トレーに入っている肉や魚のラップを引き裂いて、備え付けのビニール袋にどんどん詰め込んでいく。

ギョッとした。えぇ?そんなことする?私の中では結構な衝撃だった。それまで実家住まいだったので、しょっちゅうスーパーを利用していたわけではないが、もちろんそれなりに買い物に行くし、母の買い物に付き合ってスーパーに行くことは結構あったほうだと思う。もちろん、子供の頃から。
20代後半で初めて知った、食品トレーから袋に入れ替える、その行為。
私が知らなかっただけで結構あるのだろうか。それとも地域的なもの?

その行為をチラチラと見ていると、当然のように空になった食品トレーとラップはサッカー台の下にあるごみ箱に投入されていく。
えぇー?ナマモノが入っていたトレイだよ?食品から出た液体だって多少は入ってたよね?私はげんなりした。

おそらく家に持ち帰るとかさばるし、トレイを分別して捨てるのが面倒くさいのだろう。他に理由があるなら教えてほしい。

その後も度々、ごみ箱の中にラップ付き食品トレーを見かけてそのたびにげんなりした。このゴミはスーパーの店員さんが分別するのだろうか。私は潔癖症ではないが正直、汚い。と思ってしまった。不衛生だと思う。感覚的な問題かもしれないが。

その後、店側で需要があると判断したのか食品トレーではなく、直接ビニール袋に肉や魚が入って売っているものも見かけるようになったが、それは一時だけで今はもう見かけない。

「食品トレーからビニール袋に移し替える行為はご遠慮ください。」
コロナで人々がウイルスに敏感になって、マスクが当たり前になった頃、よく利用するスーパーでこの貼り紙を見かけるようになった。
でかした。と思った。そうだそうだ!と心の中で思った。
スーパー側からしたらもちろんコロナ対策で衛生面を考えての貼り紙だろうけど、私の中では、当然。と思った。なによりその入れ替えている行為は見ていて気持ちの良いものではない。
そんな、個人的感覚の、おはなし。

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