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"失敗"を褒め合う文化を探究学習でつくることができるか?-西都市で探究学習のスタートの授業をしました-

5月の話。
宮崎県西都市の方から依頼を受けまして、探究学習のスタートの授業をさせていただきました。このあと、8月に活動のまとめとしての発表会を「市」全体で行う予定とのこと。楽しみですね。(そちらも総合ファシリテーターということで関わります)

西都市には6つの中学校があります。実は、同じ市内といえども近くにあるわけではありません。なので、今回は、1つの中学校に伺って直接話しをしつつ、他の5つの中学校へはオンラインで。ハイブリッド型の授業の中でも、最近ハイフレックス型授業と呼ばれる形態です。

中学生も、もちろん、先生もこういったスタイルに慣れていらっしゃいますね。個人的に、私も慣れてはきているので、どのように話をするか、できるだけ双方向性を出すか、などは配慮しつつ進めました。

授業の様子

教室の中学生をできるだけ自然に対話をしつつ、リモート先の中学生には、ある程度意図的に話をふることを意識して参画を促す、小さな意識ですが、ハイフレックスでは大事な意識だと思っています。

さて、今回のテーマが、「探究は中学3年生にどのように役立つのか?」ということでした。大きな問いですが、社会の動きなども含めながら、また、最近の高校生や大学生との会話の中から現実的な話も含めてお話をしました。

その中で、最も強調したのが「失敗を褒め合う文化を創ろう」ということでした。

というのも、先日、大学院の授業で知ったデータが興味深かったというのもあります。(まとめられているサイトを紹介しておきます)

その中で、「Z世代の新人が得意なこと、苦手なこと」というところの苦手と意識している部分に「自発」「試行」というものがありました。探究活動を進めていくともしかしたらこの2つの苦手意識が解消されるのでは?と思ったところでした。

「失敗を褒めよう!」と再三言ってみました。
再三言ったところで変わるのかな?と思うかもしませんが、おそらく再三言ったほうが良いかと。言わないと伝わりません。

あと、失敗を最もした(と言いつつ、もう少し丁寧に言うと、失敗を見える化、言葉にして、改善をしながら、目的に向かって進みきった)チームが最後の発表会で絶対に評価されるよ、と伝えました。

やってみよう。言うことは簡単です。でも、やったからこそでてきた失敗、不具合までちゃんと評価できる(評価しあえる)文化が少しでもできるとやってみようと思える人たちは増えるはず。そういう時間は将来に向けての糧になるはずだ。そう感じています。

発表は8月(学校予選は7月からとのこと)。楽しみですね。

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