中山隆

大学教員、高等学校の探究アドバイザー、小中学校の教育コーディネーター、研修講師など「教…

中山隆

大学教員、高等学校の探究アドバイザー、小中学校の教育コーディネーター、研修講師など「教育・人材育成」に関かわる活動をしています。

マガジン

  • 活動(委員・会議)

  • 実践報告(授業)

    企画実践した授業について記録しておきます。

  • 実践報告(イベント・研修)

    イベントや研修について

  • 研究関連

    大学院で研究するに当たって読んだもの、そして、それについて考えたことを書くものです。

  • 探究デザインの探究

    宮崎教育魅力化フロンティア養成コースの受講者からの問い「探究デザインはどのようにするのか?」を自身の経験をもとに考える。

最近の記事

ブーメランな指摘しつつも、研究している者としての原点に戻る時間ー宮崎大宮高校の探究課題発表会に伺いましたー

今日は、宮崎大宮高校の2年生の探究の課題発表会に伺いました。宮崎大学の各学部の先生方とご一緒して、生徒たちにコメントをする場をいただきました。(すでにこれだけで色々と学びがありました) 生徒たちの発表も、宮崎大宮高校「ならでは」だなぁと思う切り口だったり、達成目標だったり、興味深く話を伺いました。 発表会の最後に、それぞれの教員からの全体コメントということを時間でもらったので、私も以下のとおりの話をしました。 1.改めて、先行研究をレビューすることの大事さ 高校生の発

    • 変化に気づく力、なのか、変化する力なのか、またはその両方なのかー今さらながら?チーズはどこへ消えた?を読んでみたことで改めて思ったことー

      色々と、年度末に、本を用立てたので、ひたすら読んでいる。ひたすら読む理由は、シンプルに2つ ①自身の研究にプラスになる可能性のあることをしっかりとインプットすること ②自身の教育手法や内容にプラスになる可能性のあることをしっかりとインプットすること である。①については、ともかく、特に②については、あまり興味関心に引き寄せられすぎずに、選書も行ったので、普段は手に取らない本も多くある。今日は、その中でも今日はこんな本を読んだ。 私がおそらく高校生の頃に出た本である。(両

      • 無知の知という、よく聞くことについて折りに触れ感じれることは良いことだと思ったという話

        通常営業になり、4月から、何かとやることが多い。授業を作る、講演の依頼がある、委員の仕事もある。もちろん、副部門長にもなったので、色々とやらなければならないところもあり。目が回るという部分がある。でも充実している(気がする) 一方で、だからこそ、しっかりと腰を据えて学ぶ機会をしっかりと作ろうと思うようになった。(平常時のほうが学べていることに驚く) 先日書いたように、毎日、本や論文を4本以上読むようにしている。 授業のこともあり、ロジカル思考、システム思考、デザイン思考

        • 〇〇ではなく〇〇学として取り扱う試みの入口の入口-分かっていそうなこと、を「あえて」見える化を試みる意味について-

          昨日、とある相談を受けて、(ごくごく簡単に)データを分析した結果をフィードバックしたときのことである。データから何が言えるのか、そこからどういうことができそうか、ということを整理して、1時間程度議論をさせてもらう時間を得た。 「多分こうかも、ああかも、と思っていたことがやっぱりそうかと思った。」 という意見や 「でも、印象と違う部分もあった」 「もやもやしていたところが、晴れた気がする」 ということを率直に感想を述べられた。ふむふむ、研究する、分析することの価値とはこうい

        ブーメランな指摘しつつも、研究している者としての原点に戻る時間ー宮崎大宮高校の探究課題発表会に伺いましたー

        • 変化に気づく力、なのか、変化する力なのか、またはその両方なのかー今さらながら?チーズはどこへ消えた?を読んでみたことで改めて思ったことー

        • 無知の知という、よく聞くことについて折りに触れ感じれることは良いことだと思ったという話

        • 〇〇ではなく〇〇学として取り扱う試みの入口の入口-分かっていそうなこと、を「あえて」見える化を試みる意味について-

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        • 活動(委員・会議)
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        • 探究デザインの探究
          3本

        記事

          「なっていく」という考え方について-キャリア形成の時間軸について考える。-

          昨日こんな本を読んだ。 大学生になるということをキャリアデザインだったり、アカデミックスキルだったりの入口の入口のような本だと認識している。とても、読みやすく、新入生にとっては良いなぁと思った。(これをもとに大学生が対話をしたり、都度振り返る感じが望ましいかもなとも思うところ) さて、色々と学びがあったが、特に以下の部分が印象に残った。 新入生に対し、書かれているだろう一文なのだが、「なって」いく、という表現が興味深い表現である。 確かに言われてみれば、大学生になる、

          「なっていく」という考え方について-キャリア形成の時間軸について考える。-

          ノコギリ型の成長-多面的に学ぶ意義をちょっと違う視点で考えてみる-

          ここ数か月、私の頭の中にはほぼ必ずと言っていいほど「キャリア」というワードが浮かんでいる。浮かんでいるから、その視点でものを見てしまう。 さて、昨日こんな言葉を知った。ノコギリ型成長曲線というものである。 詳しくは上の資料を読んでもらえたらわかりやすいと思うが、端的に言うと、「直線上で成長することはなくなり、新しいことを学ぶ、新しいプロジェクトを行うなどがあり、全く知らなかった知識や技能がいる。そうなると、また0リセットして、学んでいかないといけない。」ということを示して

          ノコギリ型の成長-多面的に学ぶ意義をちょっと違う視点で考えてみる-

          継続は力なり-続けることは変わること、らしい-

          2024年度もはじまり、大学内を新入生やその保護者の方がキャンパスを歩いているのを見ると、なんだか新鮮な気持ちになる。こういうキラキラした目をしている学生のみなさんが、継続してエネルギッシュに学べる場をつくることが自分自身の仕事であると思っている。上司から「授業を通して、学生のやる気にドライブがかけられる人」と私自身の紹介をしてもらえたのは、とてもありがたく、その状況を今年も作っていきたい。 1年めより2年め。今年も頑張っていく所存である。 さて、今年度の目標は、「続ける」

          継続は力なり-続けることは変わること、らしい-

          〇〇な人、と呼ばれる喜び-五ヶ瀬中等教育学校の探究活動の成果発表会に行ってきた-

          今年2度めの五ヶ瀬中等教育学校。 今回は、昨年度に引き続き探究活動の成果発表会に伺って来ました。 昨年度の発表会が本当に強烈なインパクトがあり、今回も楽しみに伺いました。 今年もあまりにも面白いものでした。何が面白かったのかというと、ということで、3つほどまとめてみます。 1.学びの継続、進化が期待できる生徒たちの姿と、その背景にあるカリキュラム 五ヶ瀬中等教育学校は6年一貫。探究の発表も、1年生、2年生、5年生が発表してくれました。それぞれがとても興味深いものでしたが

          〇〇な人、と呼ばれる喜び-五ヶ瀬中等教育学校の探究活動の成果発表会に行ってきた-

          一言でも書くことに意味がある。最近、ジムに通うがそれも同じ。筋トレの一つでもやれば、やらないよりは良い。

          一言でも書くことに意味がある。最近、ジムに通うがそれも同じ。筋トレの一つでもやれば、やらないよりは良い。

          読書から垣間見る一見関係ないものの中にあるヒント

          結論先に言うと、読書はとてもよい。キャリアデザインの講義をつくる中でもゲスト講師の方が、本を読もう、というアドバイスを学生にかけてくれる。 私自身も1年間、大学教員として活動する中で、本当にこれでもか、というくらい本を読んでいる。(多分、38年間でトップクラスに読んでいる) 研究に関するもの 授業に関するもの 仕事に関係するもの その他、関係ないもの 色々と本を読む。 次に、キャリアデザインの講義の中では、たくさんのプロフェッショナルの方の話を聞くことができるの

          読書から垣間見る一見関係ないものの中にあるヒント

          プレ講義のリハーサルをしました。

          来週火曜日に迫ったプレ講義。 参加する高校生・大学生にも案内をお送りしているところです。 *まだ若干数は対応できますので興味があればどうぞ。 さて、本日はプレ講義のリハーサルを行いました。 といっても、遠隔システムの接続テストと、各大学の担当の先生や職員の方に最終のお願いをさせていただくことが目的です。 オンライン授業慣れている、とは思いつつも、いろいろな不測の事態が起こりやすいのもオンラインならではなので、ドキドキしながらもテストを行いました。 そもそも、遠隔授業にお

          プレ講義のリハーサルをしました。

          つながる「学び」の価値について考える。

          今日は、プレ講義を4つの大学でつなぐためのテストのテストを学内で行いました。新しい機材を活用して、4つの大学どこで受けてもできるだけストレスないようにと工夫をしています。それらを使うのは我々の力量、ということで、しっかりと授業が行えるように準備をしています。 余談ですが、こういうCMを見た方もいるかも知れません。 教室と教室がつながって、離れていても共に学ぶというものです。 このCMにあるように、2か所がつながる、ということも大事なのですが、それが4か所、もっというと自宅

          つながる「学び」の価値について考える。

          先輩から学ぶ-ちょっと先の未来の姿を見る-

          3/5(火)13:00-15:30で、宮崎の4つの大学・短期大学が合同で、高校生と大学生といっしょに学ぶ「地域キャリアデザインⅠ」という授業のプレ講義を行います。 担当として色々と書いていきたいなと思います。冒頭から書くわけではないですが、面白いプログラムになると思いますので、是非参加ください。(詳しくは、下のリンクから) ※本日までのところで受付をしますので、高校生と大学生は、ぜひ参加してください。(周りに案内をいただけるのも大歓迎です)もしも明日、明後日までということで

          先輩から学ぶ-ちょっと先の未来の姿を見る-

          直感で動くために何が必要か?

          3/5(火)13:00-15:30で、宮崎の4つの大学・短期大学が合同で、高校生と大学生といっしょに学ぶ「地域キャリアデザインⅠ」という授業のプレ講義を行います。 担当として色々と書いていきたいなと思います。冒頭から書くわけではないですが、面白いプログラムになると思いますので、是非参加ください。(詳しくは、下のリンクから) ※本日までのところで受付をしますので、高校生と大学生は、ぜひ参加してください。(周りに案内をいただけるのも大歓迎です)もしも明日、明後日までということで

          直感で動くために何が必要か?

          たくさんの人・もの・ことの出会いをする場所

          3/5(火)13:00-15:30で、宮崎の4つの大学・短期大学が合同で、高校生と大学生といっしょに学ぶ「地域キャリアデザインⅠ」という授業のプレ講義を行います。 担当として色々と書いていきたいなと思います。冒頭から書くわけではないですが、面白いプログラムになると思いますので、是非参加ください。(詳しくは、下のリンクから) ※来週までのところで、受付をしますので、高校生と大学生は、ぜひ参加してください。(周りに案内をいただけるのも大歓迎です) さて、来年度学生の皆さんを受

          たくさんの人・もの・ことの出会いをする場所

          話す場をしっかり作りたい理由

          3/5(火)13:00-15:30で、宮崎の4つの大学・短期大学が合同で、高校生と大学生といっしょに学ぶ「地域キャリアデザインⅠ」という授業のプレ講義を行います。 担当として色々と書いていきたいなと思います。冒頭から書くわけではないですが、面白いプログラムになると思いますので、是非参加ください。(詳しくは、下のリンクから) ※来週までのところで、受付をしますので、高校生と大学生は、ぜひ参加してください。(周りに案内をいただけるのも大歓迎です) プレ講義も、もう再来週。 3

          話す場をしっかり作りたい理由