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ORCΛとLogic Pro Xのコンビでライブコーディングしてみる。

ORCAからLogic Pro Xを動かしたい!

2019年の春くらいからでしょうか、日本国内のプログラマの間でMIDIを利用したライブコーディング環境のORCAが流行り始めました。様々なチュートリアルのおかげで学習コストはかなり下がって誰もがチャレンジしやすくなってるなと感じます。

大体の人はORCAと利用できるPILOTというソフトウエアシンセとの併用しています。これが定石の組み合わせなのですが個人的にはDAWと組み合わせることで楽器や使えるエフェクトがたくさん増えるので是非DTMerやミュージシャンの人々にもORCAを触って遊んでみて欲しいなと思っています。

主な手順

・IACドライバの設定

・Logic Pro X側での設定

IACドライバの設定

これはMacOSに標準でついているMIDIを扱うためのドライバです。IACドライバを有効にすることで MacOS内部にMIDI信号の通り道を作ることができます。ソフトから別のソフトを音源として鳴らすことができるようになります。機材やソフトに詳しい人は既に設定しているかもしれません。

アプリケーション→ユーティリティ→Audio MIDI設定を開きます。

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するとMIDIスタジオという項目が開くと思います。その中から IAC Driverを選択してダブルクリックします。

スクリーンショット 2020-05-24 10.15.56

このような画面が開きます。装置はオンラインという項目にチェックマークを入れてウィンドウを閉じます。

スクリーンショット 2020-05-24 10.25.14

IAC Driveの項目が明るくなれば準備はOKです。


Logic Pro Xの設定

まずは通常通りに新規のプロジェクトを作成します。そして、ライブコーディングで使いたい音源を選択します。

スクリーンショット 2020-05-24 11.10.44

ここではドラム、ベース、ピアノの3点を選択してみました。この状態で一つのMIDI入力から同時にそれぞれを鳴らせるように設定します。

まずは、logicを開いた状態でウィンドウ→MIDIエンバイロメントを開くを選択します。MIDIエンバイロメントが選択項目にない時は、Command+0を押下します。Logicから詳細設定を有効にしますか?という確認が表示されます。Yesを選択して進みます。

スクリーンショット 2020-05-24 12.00.28

この画面が表示されたら新規からフィジカルインプットを選択して、呼び出します。次に同じようにモニタとチャンネルスプリッターを呼び出します。これらのオブジェクトはドラッグして自由に動かすことができます。

スクリーンショット 2020-05-24 12.23.10

右側に用意したこれらを使ってMIDI信号の流れを設定したいと思います。

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フィジカルインプットの中をよく見るとMIDIの入出力に対応した機器が表示されます。この中には最初に設定したIAC Driverが表示されています。IAC Driverの右側にある小さな三角形からマウスでドラッグすると線が伸びます。これをモニタにつなぎ、次はモニタの右横の三角形からチャンネルスプリッターに線を接続します。

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チャンネルスプリッターは上から順にMIDIの信号をSum, 1, 2, 3,....という順番でチャンネル別に取り出すことができます。今回はch1をドラムに、ch2をベースに、ch3をピアノに繋いでみました。これでLogic Pro X側の準備は完了です。MIDIエンバイロメントの画面は閉じて大丈夫です。

ORCAから鳴らしてみよう

次はORCAからLogicを鳴らしたいと思います。ここからはORCAを起動します。

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IAC Driver にMIDIを出力するように設定されている場合はORCAの右下のMIDI出力先がIAC Driver Bus 1となっているはずです。なっていない場合は設定から変更します。

スクリーンショット 2020-05-24 14.24.17

 #Drum #........#Bass#.......#Piano#.................................... #Ch1 .#........#Ch2.#.......#Ch3.#.....................................
......................................................................
..D4..................................................................
..*.............gC...........4C.......................................
..:01Cd1......2U834TCFGC...1U478TCEGC.FA..............................
...............*:11Ce4......*:23.e4...................................
......................................................................
..D2..................................................................
..*...................................................................
..:01fd1..............................................................
......................................................................
......................................................................
..Dg..................................................................
......................................................................
..:01Ed1..............................................................
......................................................................
......................................................................
......................................................................
......................................................................
......................................................................
......................................................................
......................................................................
......................................................................

今回はこのような感じでそれぞれのMIDI chに演奏情報を送ってみました。

これでORCAからLogciを演奏できるようになりました。

DAWでの作曲に慣れた人が自身の環境にプログラミング環境から操作を行うことで何か面白いものが生まれるのではないかと期待しています。

スクリーンショット 2020-05-24 14.28.17

最後に

ライブコーディングの状態でLogic Pro Xの録音ボタンを押してみましたがどうしてもピアノロールに演奏情報を記録することができませんでした………

どなたか詳しい方、解決方法を見つけたら是非コメント欄等で教えていただければ幸いです!!

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