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統合失調症と向き合う。病気と生きてきたこれまでの軌跡

こんにちは。就労継続支援B型カチカ利用者のRyuです。
今回は、以前からお話している持病の統合失調症について、時系列を遡りお伝えしたいと思います。
今まさに統合失調症に苦しんでいる方の参考になればと思いますので、ぜひご覧ください。


統合失調症とは?

統合失調症は主に「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つの症状に分けられます。
陽性症状では、妄想、幻覚、思考障害。
陰性症状では、意欲の欠如、自閉、思考の貧困、感情の平板化。
認知機能障害では、記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下などが挙げられます。
症状の流れとして、急性期に陽性症状が見られ、そのあと消耗期の陰性症状を経て、回復に向かうというのが一般的です。
私の場合、急性期と消耗期を行ったり来たりしています。


不登校だった中学生時代

最初に症状が現れたのは中学三年生のときでした。
ある日席替えをすると、名前も覚えていない顔見知りのクラスメイトが両隣になりました。
人見知りだった私は、声もかけられず、ただ毎日静かに座っていました。
そのストレスからか、おなかの調子が悪くなりはじめ、しょっちゅう授業中にトイレに行くようになったんです。
私は、それがクラスで噂されているのではないかと心配で、授業中や、休み時間にクラスメイトの話し声に聞き耳を立てるようになりました。
「あいついつもトイレ行ってない?」
「トイレ行った後臭ぇよな笑」
いつしかそんな声が、学校だけでなく、外を歩いているときも、家で家族といるときも、四六時中聞こえるようになりました。
結果、完全にまいってしまった私は、中学三年生の九月、学校に行かなくなりました。


一歩踏み出した高校生時代

中学校では結局単位が足りず、通信制高校に通うことになりました。
通信制高校では、スクーリングを受けるか、在宅で授業を受けるか決めることができます。
最初私は在宅で通信授業を受けていました。
しかしながら、このままでは社会から隔離されてしまうと危惧した私は、家の目の前のガソスタでアルバイトを始めます。
もちろん病気が治ったわけではないので、バイトはストレスでしかありませんでした笑
被害妄想のせいもあり、人間関係は最悪、しかしそんな中でも、基本的なコミュニケーションを学ぶことが出来ました。

そこから状況は好転していきます。
高校三年生からは、バイト先で身に着けたコミュニケーションスキルを生かして、学校に登校するようになりました。
自信がついた私は、軽音部と合唱部にも専念し、無事卒業式にも出ることが出来ました。
「この調子なら大学にいける!」
この頃は自信に満ち溢れていました。
しかし状況はあまりいい方向には行かなかったんです。


大学に向けて前進!しかし…

「もう俺はまともな人間だ!大学で楽しむぞ!」
そんな意気込みで始まった大学生活。
大学入試でちょっと躓き、望んだ学部には入れませんでしたが、初めての大学にわくわくしていました。
手始めに部活を二つ兼部し、バイトも掛け持ち。
スタートダッシュはばっちり、しかし
「あれ…すげぇおなか痛い…」
また腹痛です。
少し張り切りすぎたんですね。
そうすると周りから声が聞こえます。
「あいつ臭くね?」
またこれか…この頃には自分でも何らかの病気の症状だということは見当がついていました。
幻聴だ、幻聴なんだ…それでも声は聞こえます。

結局私は症状のストレスに勝てず、二年生からほぼ丸三年大学に行かずに、週三日程のバイトと、親からの仕送りでやりくりする日々が続きました。

さすがに何か対処したほうがいいと思った私は、この段階で病院に行きました。
そこで統合失調症が判明したわけです。


社会進出を図るも失敗

大学にもいかず、ちょくちょくバイトして、東京でふらふらする日々。
もちろん大学は留年。
「もう大学にいても意味ないな…」
そこで私は就活を決意します。
すぐに就活エージェントに連絡し、面接練習やら履歴書やらやったのち、一か月目にして、テレアポインターの内定をゲット。
「こっから巻き返してやる!」
張り切って入社しました。

しかし、テレアポインターの仕事はストレスの連続です。
一日300件以上の電話をかけ、電話がつながってもクレーマーだったなんてことも珍しくありません。
今度はそのストレスからか、不安が止まらなくなりました。
「この仕事を一生続けられるだろうか…」
「自分の将来はどうなるのだろうか…」
そんな不安感で押しつぶされそうになった私は、耐えられずお医者さんに相談すると、
「休職するように」
と言われてしまいました。
でも会社には病気のこと言ってないし…

もしかしたら、辞めさせられるかもしれない。
恐る恐る上司に休職の旨を説明すると
「面接の時病気のこと言わなかったよね?」
その言葉にぐうの音も出ませんでした。
こちらとしても隠そうと思って隠していたので言い訳もできません。
「これは病歴詐称だから、解雇だね」
正直予想はしていたのでそう驚くことはありませんでした。
こうしてまたもやスタートダッシュに失敗。
大学はまともに行けず、社会からもドロップアウトしてしまいました。
「また一からか…」
この時は、何をやってもうまくいかない自分にうんざりしていました。

落胆していても仕方がないので、とりあえずネットで自分が働ける職種は無いかと調べながら、空白期間を過ごしていました。
しかし、その時の私はまともに働ける状態では無かったので、障碍者雇用すら不可能です。
何か社会復帰するためにいい場所はないだろうか?
そんな時に就労継続支援B型カチカを見つけたんです。


自分でもスキルをつけられる場所

就労継続支援B型なら、気軽に休みを取れる。
これなら今の自分でも働けると確信した私は、すぐに応募しました。
しかし、心配なのが作業内容です。
自分の目標が社会復帰なのに、作業が単純作業ばかりでは、今後のスキルが身に付きません。
ところが、カチカではプログラミングや、webマーケティングなどクリエイティブな事ができ、一般就労のサポートもしてくれると知りました。
「これなら社会復帰ができる」
私はまず、プログラミングから始めてみることにしました。

そして現在に至ります。
現在は、プログラミングの学習をしながら、今見ていただいているようなコラムを執筆し、就労継続支援B型の広報担当の一人として活動しています。
プログラミングは主にprogateという学習サービスを利用し、基礎を固めてから、既存のwebサイトを模写していきます。
ブログに関しては、様々な形態のブログを試してみた結果、コラムが一番向いていると評価を得たので、現在はコラムを執筆しています。
自分に合った作業をできるのも、就労継続支援B型カチカの利点ですね。


就労継続支援B型カチカとは

私は現在、プログラミングの学習と、今まさに読まれているブログの制作を主な作業として行っています。
作業については、支援員の方が毎日確認してくださるので、自分にあった作業を割り振ってもらえます。
体調が悪い日は、報告すればいつでも休暇をとれますし、在宅での作業もできますので、自分のペースで作業ができます。
「働きたいけど、気分に波がある」「一般就労したいけど、障害があるし、スキルもない」
そんな方におすすめできるのが就労支援B型カチカです。
もし、上記に当てはまる方がいらっしゃるなら、一度相談されてみてはいかがでしょうか。県外の方でも、在宅で作業できますので、応募可能です。
カチカはいつでも利用者様をお待ちしています。


お問い合わせ先

ホームページ:https://infini.drone-i.co.jp/about/
電話番号:090-4798-3783(担当:宮原)