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負ける力

「もう一歩」と思えるのは、

居場所があるからです。


そしてその居場所は

あなたが築いたものです。


あなたの日常が

見えない力に助けられるように平凡なら、

それだけあなたの築いたものが

確かであり強固であるということです。


人はもう一歩をやめたとき、

何故か「成長した」「大人になった」

そう勘違いをしがちです。


喜怒哀楽から逃げることが、

大人になることではありません。


人生は苦難の連続です。


時には

物理的に精神的にあなたを支配し、

人生を狂わせ行動を著しく制限します。


人というのはおのずと

「幸せ」を求めるものです。


つまり、

それを阻むものが苦難になります。


--


「負けたくない」


この言葉が大きなエネルギーとなるのは、

それが内なるものである時に限ります。


負けたくない、が

自分以外の外側に向いた時、

いつかそれは「終わり」を告げます。


何故ならそれは、

そもそもが勝てない戦いだからです。


信じられないかも知れません。

しかしあなたは自分以外の他人に、

あらゆることでも勝つことは

決して出来ないのです。


いくら

どうしようもない人であっても、

美しい人であっても、

あなたは他人に勝つ方法がありません。


--


矛盾するようですが、

人生は「勝ち負け」の連続です。


あなたが努力を怠れば、

いとも簡単に

あらゆる出来事に負けてしまいます。


だとしても、

あなたは他人には

決して勝てないのです。


方法すらありません。


あなたが

外側にある勝ち負けや

好き嫌いという

世界で生きている限りは、

あなたには一向に

幸せを噛みしめる瞬間は訪れません。


誰かが悲しんでいる、

と感じることは、


言い換えると、


実はあなたは悲しんでいない、

ということだからです。


--


あなたは

「負けること」が出来るだろうか。

「負け戦」を選ぶことが出来るだろうか。


勝つためには努力が必要でしょう。


努力を粘り強く積み重ねれば

誰でも「勝つ」ことが出来るとも言えます。


勝って得られるものは、

物、お金、称賛、自信だけです。


反対に負けて得られるものはなく、

物、お金、称賛、自信を失うかも知れない。


それでもあなたは、

人生の通り道で誰でも必ず訪れる

「負け」を自らの手で選べるだろうか。


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例えあなたが、

悔しくどうしようもない気持ちでも、

どのような状況であろうとも、


誰よりも深く頭を下げて

人に道を譲り、

「負け戦」をすることが

大人になるということであり、

成長する最大のチャンスなのだ。


「負け」がない限り、

あなたには必ず勝てない時が訪れる。


そもそもあなたは、

他人に「勝てない」からだ。


方法すらないからだ。


「人生の勝ち負け」

という戦いから完全に逃れる事は出来ませんが、


それを少しだけ潤して、

勝ち負けの世界から離れ、


幸せな世界に勇気を出して踏み入れ、

人間らしい、

あなたらしいあなたで居られる幸せを

手にするためにあなたに必要なのは、


「負けを認めて誰よりも深く頭を下げる」

という事かも知れません。


あなたが思う「もう一歩」と、

あなたらしい

幸せな人生を送るための「もう一歩」は、

まるで子供と大人のように全く違うのだから。

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