見出し画像

(新卒・中途採用向け)コンサル業界におけるチームハイヤリングという存在【部署ごとに浮き沈みがあるので、リスクヘッジとして誘われるようになっておかないと厳しい】

1. はじめに

総合コンサルで10年以上の経験を持ち、現在はスタートアップで新しい挑戦をしているryuです。

コンサルティング業界では、転職や異動が非常に激しいことで知られています。

特に競合ファームから魅力的な条件を提示され、ステップアップとして転職していくケースが一般的です。

おそらく聞いたことがない方が多いと思いますが、中には何十人ものチームが一緒に異動する「チームハイヤリング」というものも存在します。

私も15年ほど前の新時代に、
「君は分からないと思うけど、そういうものがあってね、私もそれで今の会社に来たんですよ」
と当時のダイレクターから話を聞いた時に初めてそういうものが存在するとい知りました。

なかなか凄い業界だなと思いましたね。

コンサル人生が終わるような危機に陥ることがあるんだなと。。。

しかし、このチームハイヤリングに声がかかるのは、優秀で信頼されているメンバーのみです。

チームが解散したり、組織が停滞したりするときに、チームハイヤリングに誘われない人材は、残念ながら「捨て駒」として扱われ、キャリアが停滞するリスクが高まります。

この記事では、チームハイヤリングに誘われるような人材になるために必要なスキルや戦略を解説し、コンサルファームの浮き沈みに対してリスクヘッジする方法を紹介します。

チームハイヤリングなんてものにしがみつかなくても、自分の力だけで企業やフリーランスになる自信のある方はこの記事は読まなくても大丈夫です。

ニーズもあまりないかもしれないので、他の記事より安くしておきます。

それでは始めていきますね。


2. コンサル業界の転職事情

コンサルティング業界では、転職が頻繁に起こるのが特徴です。

特に、外資系コンサルティングファームでは、数年ごとにより良い条件を求めて異動を繰り返すことが一般的です。

そこで成功するためには、単に業務をこなすだけではなく、常に市場価値を意識し、どのタイミングでどう動くかの判断が非常に重要です。

1. 転職の主な理由:より良い条件を求めて

まず、コンサルタントが転職を決断する大きな理由の一つは、「キャリアアップ」と「待遇改善」です。

特に、BIG4といった世界的に有名なファームでは、昇進や給与増を求めて競合他社へ移ることが一般的です。

コンサルティングファーム間の競争が激しいため、優秀な人材に対しては競合他社が常に目を光らせ、より高い給与や魅力的なプロジェクトのオファーを提示します。

特に、特定のスキルセットや業界知識を持っているコンサルタントに対しては、業界内での価値が高まりやすくなり、引き抜きが頻発します。

デジタルトランスフォーメーション(DX)やAI関連の知識を持つコンサルタントは、ここ数年で市場価値が飛躍的に上がり、常に複数のファームからオファーを受けることも珍しくありません。

これにより、コンサルタントは次々に条件の良いファームに転職し、数年ごとにキャリアをステップアップさせるのが一般的な流れです。

2. 競合ファーム間の引き抜き合戦

コンサル業界の特徴として、競合間での引き抜きが頻繁に行われる点が挙げられます。

特に、大規模プロジェクトの終了時や新たなクライアントを獲得するタイミングで、特定のスキルを持つ人材に対する引き抜きが活発化します。

例えば、某BIG 4のファームで優秀なプロジェクトマネージャーが成功を収めた際、その成功が評価され、競合のファームからより高額なオファーが提示されることがよくあります。

このような場合、転職は単なる給与の向上だけでなく、新たなチャレンジやより多くのリソースが提供されることも魅力です。

また、引き抜きに応じることで、昇進のチャンスが一気に広がるケースも多々あります。

例えば、同じファーム内で昇進のタイミングが遅れていると感じた場合、競合ファームに転職することでより高いポジションに就くことが可能になります。

特に、アソシエイトやシニアコンサルタントのレベルからマネージャーやディレクターへ昇進するために、他ファームに移籍することは珍しくありません。

3. 給与だけではない転職の理由

コンサルタントが転職を決断する理由は、給与や役職の向上だけではありません。

ファーム内の環境や、業務内容の変化、さらには働き方やチーム内でのフィット感も大きな要因となります。

例えば、あるファームでは、急激な業績拡大や組織変更が行われ、これまでの文化や働き方が大きく変わることがあります。

そういった環境の変化に対して「このままでは自分の成長が止まってしまう」と感じたコンサルタントは、より安定して自己成長できる環境を求めて転職を考えます。

また、コンサルタントにとって大きなストレスとなる要因の一つが「長時間労働」や「激務」です。

特に、プロジェクトのデリバリー直前やクライアントからのプレッシャーが強まるタイミングでは、ワークライフバランスが崩れ、メンタル面での負荷が大きくなることがあります。

このような状況に直面した場合、他ファームでの働き方がより柔軟であることを理由に転職を決断することも少なくありません。

例えば、あるコンサルタントはMBBからBIG4に転職し、給与や役職の向上はもちろんのこと、よりワークライフバランスが取れる環境を求めて移籍したというケースもあります。

4. チームハイヤリングの実態

ここから先は

8,146字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?