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ERPなどの大型案件に入った際に、常に大上段の目的を意識しないと単なる歯車になってしまうから気を付けましょう


はじめに

総合コンサルで10年以上の経験を持ち、現在はスタートアップで新しい挑戦をしているryuです。

ERPなどの大型案件に携わることは、コンサルタントやエンジニアにとってキャリアの大きなステップアップのチャンスです。

しかし、その一方で、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、全体像を見失い、単なる歯車として働くリスクも高まります。

特に、ERPの導入などでは、複数の部署やステークホルダーが関与するため、個々の役割が細分化され、担当している業務の意味を見失うことがよくあります。

この記事では、大型案件に参加する際に「大上段の目的」を常に意識し、自分の役割や業務がプロジェクト全体にどのような影響を与えるのかを理解することの重要性について解説します。

1. ERPなどの大型案件の特徴

1.1 複雑さと細分化

ERP導入プロジェクトは、そのスケールの大きさから、関わるメンバーも非常に多く、タスクや役割が細分化されます。

プロジェクトマネージャーやリーダーが全体像を把握し、各メンバーに具体的なタスクを割り当てるのが一般的ですが、担当業務が部分的であるがゆえに、全体像や最終的な目的を見失うことがよくあります。

1.2 長期的な影響力

ERPのような大規模システムは、企業全体に長期的な影響を与えるプロジェクトです。

導入後、ビジネスプロセスの変革や業務効率化、データ活用など、企業の基盤を大きく変えることが期待されています。

そのため、プロジェクトの進行中に全体像を意識し、企業が最終的に何を実現しようとしているのかを理解することが非常に重要です。

2. 大上段の目的を意識する重要性

2.1 自分の役割がプロジェクト全体にどう関与するか

ERP導入のような大型案件では、部分的な作業に没頭しすぎると、自分の業務がプロジェクト全体にどのように影響しているかが見えにくくなります。

たとえば、データ移行やモジュール設定など、技術的なタスクに集中するあまり、企業がそのシステムで何を達成したいのかを考える機会が減ります。

しかし、最終的な目標を理解していれば、自分のタスクがどうビジネス全体に貢献するかを意識しながら仕事を進めることができます。

2.2 顧客やクライアントの期待に応えるため

ERPプロジェクトにおいては、クライアントの期待をしっかり把握し、その期待に応えるための視点を持つことが必要です。

クライアントはシステムを導入するだけでなく、業務改革やコスト削減、データの可視化など、長期的な価値を期待しています。これらを意識していないと、ただの作業に終始し、クライアントが本当に求めている成果を提供できない可能性があります。

3. 大上段の目的を意識する具体的な方法

3.1 プロジェクトの最終ゴールを常に確認する

自分の担当する業務がどのようにプロジェクトの最終ゴールに繋がっているかを常に確認しましょう。

定期的にプロジェクトの全体像や進捗状況を把握し、自分の業務がどのフェーズに位置しているかを意識することが大切です。

これにより、単なるタスクに終わらず、プロジェクト全体に貢献している実感を持ちながら働けます。

3.2 クライアントのビジネスモデルを理解する

ERP導入プロジェクトは、単なる技術的な導入ではなく、クライアントのビジネスモデルや市場での立ち位置を変える重要な役割を果たします。

そのため、システムそのものだけでなく、クライアントがそのシステムをどのように活用していくのか、ビジネスにどのようなインパクトを与えるのかを理解することが重要です。

3.3 プロジェクトのステークホルダーとコミュニケーションを取る

プロジェクトには、IT部門だけでなく、経営層や現場の業務担当者など、多くのステークホルダーが関与しています。

定期的に彼らとコミュニケーションを取り、彼らが求めている成果を確認することで、自分の業務がどのように期待されているのかを理解することができます。

また、これにより、プロジェクト全体を見通す力が養われ、より戦略的に動けるようになります。

4. 大上段の目的を見失った場合のリスク

4.1 単なる作業員になるリスク

大上段の目的を見失うと、自分の仕事が単なる作業に終始してしまい、プロジェクト全体に対する影響力を持てなくなります。

結果として、自分の存在価値が低く評価され、昇進やキャリアアップの機会を逃してしまう可能性があります。

特に大型プロジェクトでは、全体像を見失わず、プロジェクトの成功に寄与する姿勢が重要です。

4.2 プロジェクト失敗の要因になる

大型案件では、個々のミスがプロジェクト全体に大きな影響を与えることがあります。

もし、自分の業務が全体にどのような影響を与えるかを理解せずに作業を進めていると、結果的にプロジェクトの失敗を招く可能性もあります。

クライアントの期待を超える成果を出すためにも、全体像を意識しながら業務を進めることが必要です。

まとめ

ERPなどの大型案件において、常に「大上段の目的」を意識することは非常に重要です。

自分の担当業務がどのようにプロジェクト全体に影響を与え、最終的にクライアントにどのような価値を提供するのかを理解することで、単なる歯車ではなく、プロジェクトを成功に導く重要な役割を果たすことができます。

これを意識せずにただ与えられた業務をこなすだけでは、自分の成長やキャリアアップのチャンスを逃すことになりかねません。

常に全体を見渡し、クライアントの期待やプロジェクトのゴールを意識しながら、積極的に動いていきましょう。

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