ありのままのわたしを支えてくれた人たち

「今日は、お休みですか?」

息子の担任からの電話に、なんて返事をしたのか覚えていない。
息子は学校へ行けなくなっていた。

息子を不登校児と認めることは怖かった。
世間の目が、私に子育ての失敗を、息子に社会不適応者の烙印を押すのではないかと思っていた。
混乱し、いろんな感情が渦巻いて、どうしたらいいのか、本当に分からなかった。

不登校の支援をしている方を人伝に紹介してもらい、支援と指導をお願いした。
初めて知ることばかりだった。
心に問題を抱えた人に対する「関わり方」「言葉の
出し方」「話の聞き方」「心の持ち方」。

「ネガティブな感情は、生ゴミと同じです。たまったら捨てに来て下さい」

何を言っても受け止めてもらえ、お説教や正しいことを言われないという事は、こんなにも自由に前向きになれるのかと、目から鱗だった。
沢山の失敗をしながらも、関わり方を学び、息子は少しずつ生気を取り戻していった。

この経緯の最中、私は会社員をしながら、親業訓練インストラクターの資格試験を受けていた。
コミュニケーションを指導する立場になろうとしている私の息子が不登校児だなんて!と思っていたのだが、先輩方を見てみると、お子さんの不登校を経験されている方が沢山いらっしゃった。
おかけで、支援に素早く繋がることが出来た。

支援と指導をしてくださった方も、インストラクター資格を持ちながら、不登校支援をしているカウンセラーの方だった。
どこにもぶつけられないドロドロした感情も丁寧に聞いてくださっているのが伝わり、心の底から安心できた。

会社内にも、コミュニケーションを学んでいた上司がいた。私の変化をいち早く感じ取っていたようだったが、何も聞いてこなかった。
何も変わらず、いつも通りに接してくれて本当に有り難かった。

世間は私に子育ての失敗を、息子に社会不適応者の烙印を押したのかもしれない。
けれど、私たちの周りにそれらを突きつける人はいない。
そんなことがあったけれども、ありのまま生きている私たちを優しい目で見守ってくれている。
息子は優しい仲間たちに囲まれている。

どんな自分でも受け入れてもらえるという安心感は、勇気を与える。
そのままを受け入れよう。
そのままでいい。

✨サポートのお気持ちありがとうございます。 頂いた御恩は、これからのステップアップとともに、みなさんへの幸せにつながるよう使わせていただきます。 🙏笑顔あふれる平穏な毎日でありますように。