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本当の自分と仮面の自分。

素の自分でいれば拒絶されるかもしれないという不安が僕の中にあった。
その不安を強く感じる時にこそ、状況をコントロールして自分を保っていた。

でも、いくらそんな風に状況を俯瞰して
周りに細心の注意を払いつつ
場の空気を読んで合わせていても、

元はと言えば、素の状態で接する事ができていないので
相手が本当はどう思っているのか気になり、
不安な気持ちになる。

そして、不安を拭う為の仮面の自分を演じれば演じるほど
本当の自分と仮面の自分が二極化してゆき、ますます、
「僕はどういう風に見られているのだろう」
「本当の臆病で自信のない僕は現れていないだろうか」
という、あの不安がやってくる。

どこからか湧いた変な意地を張り
真っ当な自分でいられなかった時期が続き、

即ち、
今まで自己への信頼と、本当の自分を出すだけの自信がなくて
仮面の姿で過ごしてきたから、

どんな相手にもそのまま同じような
普遍的な態度を取ってしまっていた。

それが、つまらない自分だとわかっていても。



2021 3/22に書き留めたスケッチ的な文章に手を加えたものです。

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