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サガン鳥栖対鹿島アントラーズ なんちゃって分析

こんにちは!気まぐれサッカーコーチです。

今回はたまたまリアルタイムで「サガン対鹿島」のゲームを観たので、そこで感じたお互いの狙いを簡単に考えてみたので、良ければ観てやって下さい。がっつりこの両チームを観るのが初めてなので、「違うやろ!」とかがあっても、見逃してくださいね(笑)

サガン鳥栖(青)は1-3-3-2-2のようなシステムでスタートし、鹿島(赤)は1-4-2-3-1でスタートしました。下の図の通りです。

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鳥栖のビルドアップは左CBが高い位置を取り、3エドゥアルド選手20ファンソッコ選手がペナルティエリアの幅まで広がり、中央はGKが参加する形でボールを保持していました。鹿島はそれに対して、サイドチェンジをさせないように8土居選手がサイドへ追い出しながら、サイドハーフがその次の選手へ縦を切りながら寄せていき、その後ろのSBも同じように出ていき、中央の4レオシルバ選手20三竿選手の守備能力が高い二人の所へ出させようという守備をしていました。

サガンはこのように出てくる鹿島に対してサイドでミスマッチが生まれるように、左右のCBを押し上げて、10樋口選手44仙頭選手が鹿島のCBとSBの間でフリーを作り出し、そこに配給することで、ビルドアップを成功させ、チャンスを作りだします。この狙いのシーンは5分以降からよく見られる形でしたので、サガンとしては人への意識が強い鹿島への狙いはこれだったのかなと思います。

飲水タイム後は4レオシルバがこのスペースを意識的にケアをするなどの対策もみられてはいましたが、後半はなかなかケアできなくなってしまっていたところが散見されるようになっていきました。

逆に鹿島としては前に人数をかけてくる相手に先ほど挙げた中盤でボールを回収し、素早く裏のスペースへボールを運び、ゴールを奪う事が鹿島の狙いだったのかなと推測できます。お互いの得点シーンにはその狙いが明確に表れた形でのものとなっています。

お互いの狙いが現れたシーン

まず、鹿島の得点シーンは、中盤でカウンターを発動したときに数的不利をファウルで止めたのですが、素早いリスタートで裏のスペースを取り、松村がゴールを決めたという形でした。

対する鳥栖も左サイドで47中野伸哉が高い位置を取り、そこに相手の右サイドバックが縦を切りながら出てくるのですが、その後ろで7中野嘉大がそのSBの背後を取り、パスが繋がります。鹿島は先にも挙げたように、人に対する意識が強めなので、ここにCBの39犬飼選手が出てきて対応します。この時点でゴール前では、危険なスペースを埋めるために、左CBとSBが中央に絞らざるを得ません。SBは自分のマークになる選手が斜めのランニングをしたため受け渡しもできず、CBは鳥栖の9山下選手を見失ってしまい、失点しています。(ここのつながりは怪しい・・・)

しかし、この後の失点も同じように39犬飼選手がサイドにつり出されて逆サイドのフリーな選手を作り、逆転を許しています。

余談

というように、お互いが狙いを明確に持ちながら、ゲームを進めていたことがわかります。鹿島としては後半、ボールを持つ時間が鳥栖のプレスの追い込みによって奪われたり、蹴らされてロストが増えたため、守備の時間が長くなり耐えきれなくなりました。交代でボールを持てる選手、キープのできる選手を投入しましたが、上手く行きませんでした。

もしかすると前ではなく、後ろでボールを持てる選手を置くことでゲームを自分たちの流れにすることが早い段階で出来たかもしれません。高い位置でボールを収めて背後を狙う以外の選択肢がこの試合では、鹿島に必要だったかもしれないですね。

鳥栖に関しては後半開始からビハインドな分、前から奪いにいく意識が強く、交代カードも「前から圧力をかけていくぞ」というメッセージが解るもので、プレーしている選手は共通認識を持ってゲームを運んでいくことが出来たと思いますし、狙いを突き続けた中で、大きな対策をされずにやり切れたことが逆転に繋がったのだと思います。

観ていてとても面白い試合でした。他にも、「こんな狙いがあったかも」とかありましたら、ご教示ください!

宜しくお願い致します。気まぐれサッカーコーチのなんちゃって分析でした。



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