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自分の「アタマ」で考えていますか??~論理的思考スキル(その1)~

こんにちは。だいしです。
今回は、「論理的思考」について学びの共有をしていきます。社会人の方なら、論理的思考の重要性を身に染みて感じている方も多いのではないでしょうか?しかし、会社では教えてもらえるスキルでもないので、書店で買った本を読むものの、なかなか実践できないという経験ありませんか?この経験は私がしたもので、いくら本を読んでもピンとくるものがありませんでした。しかし、MUPで学ぶうちに、論理的思考に対する考え方が誤っていたのでは?と気づかされました。そこで、今回の記事には、私の気づきも交えつつ、実践的な論理的思考スキルについて共有していきます。

この記事を読むと
・論理的思考スキルとは何か?
・周りに騙されないように物事を考える方法

を理解できます。

1.掛け算の法則

掛け算の法則とは、

「どんなスキルを持っていたとしても、論理的思考がないと掛け算の法則と同じでそのアウトプットは0になる。」

サッカーで例えるならば、どんなにいいサッカーシューズを履いてたとしても、ドリブルやパスの基本がないといい選手とは言えません。
同様に、論理的思考の基本がないとスキルを100%活かすことができないのです。逆に論理的思考力が高まれば、少しのスキルでも質の高いアウトプットを生み出せるのです。

2.論理的思考とは

論理的思考は、以下のように定義できます。

「データから導き出された根拠をもとに主張を考えること」

「なんでこの値段にしたの?」、「なんでこの場所に店を出すの?」というような質問に対して、「みんなが同じようにしているから」や「お客の人通りが多そうだから」と回答するのは、論理的とはいえません。なぜなら、これらの回答にはデータに基づいた根拠や予測が一切ないからです。論理的思考では、このような質問に対しても、数値や事実を根拠として結論をみいだしているので、明確な理由をもって回答できるのです。

3.要素分解から「確からしさ」を積上げる

具体例を使って説明していきます。

以下の条件のラーメン屋の1日の売上を考えてみましょう。
条件は以下の通り 
 

席数:13席 従業員:3人 
立地:浜松町 一杯:650円

いかがでしょうか?
早速解説していきます。まず、論理的思考をする際に、手助けとなるフレームワークを紹介します。このフレームワークを常に頭に入れて、数字を当てはめるだけで、論理的思考ができます。

ロジカルシンキング

まず、上のフレームワークのように、売上を要素分解していくのです。

このように、要素分解をして、主張までのプロセスの正しさを考えることを「フェルミ推定」といいます。コンサルの人達が論理的に話せるのは、このような、フレームワークに基づいたフェルミ推定ができているからです。しっかりとした、データに基づく主張ができない場合、その主張は「思い込み」に基づいた主張になりかねません。論理的な主張で相手を納得させることによって、1人ではできなかったことが、クライアント様の力でできるようになるのです。

4.論理的思考を邪魔する2つの思考

前章までは、データとフレームワークに基づいて主張までのプロセスを考えることが重要であることをお伝えしていきました。とはいえ、先ほども言ったように人間はついつい思い込みをしてしまうものです。この章では、こうした、思い込みの原因を把握して、正しく論理的思考ができるようにするための注意点を共有していきます。

思い込みの原因は、次の2つの思考が関連しています。

・分断思考
・ネガティブ思考

1つずつ見ていきます。

分断思考
分断思考とは、世の中の全ては2つの領域に分断されるという思い込みです。

例えば、世界には先進国と発展途上国しか存在しないという考えは分断思考による思い込みです。

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実際は、発展途上国の数は減り、中間層の国が増え、先進国があります。分断思考を払拭するためのポイントは、グラデーション思考です。
つまり、領域を細かして考えることが、分断思考から解き放たれるうえで重要なのです。

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ネガティブ思考
ネガティブ思考とは、メディアの流す情報を鵜呑みにしてしまい、世界がどんどん悪くなっているという思い込みです。

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例えば、世界の子供のうち予接種を受けていない子供は次のうちどれでしょうか?20% 50% 70%



正解は、20%です。私たちはネガティブな内容に対して共感してしまう傾向にあります。それを知ってメディアからは、頻繁にネガティブなニュースが過剰に発信されるため、自然とネガティブな未来をイメージする土台が作られてしまいます。しかし、先ほどの予防接種に関するクイズの答えからもわかるように、世界は少しずつ良くなってきいるんです。ポイントは、データに基づいて、「実態はなんだ?」と疑い続けることです。

例えば、飛行機の墜落事故のニュースが流れたとすると、多くの人は「自分も巻き込まれるかもしれないから、飛行機はあまり乗らないようにしよう」と思うかもしれません。しかし、実際のデータでは、飛行機事故による死亡確率は1100万分の1です。(車によって死亡する確率は5000分の1だそうです。)つまり、飛行機は危ない乗り物ではなく、むしろデータからめちゃくちゃ安全な乗り物であるということが実証されています。

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このように、報道の表面だけではなく、何事も裏側のデータをもとに事実を確認することが正しく世の中をみるためには重要なのです。

6.まとめ

今回は、

①論理的思考スキルがないと掛け算の法則で成果が0のままになる
①論理的思考とは、データに基づいた根拠から主張を考えること
②フェルミ推定で、主張までのプロセスの確からしさを積上げる
③論理的思考を邪魔するのは、分断思考とネガティブ思考である
④報道に対して「実態はなんだ?」と疑いの姿勢を維持する

について共有していきました。
テキスト上で私がお伝えできるのは、おもに概念や方法の部分であります。たしかに、フレームワークを覚えてそれに当てはめるだけで、効果はあります。しかし、方法論やフレームワークを理解して、翌日から論理的思考スキルが一気に身に付くようなことはありません。どんなスキルも「実践」⇒「改善」の継続が必要です。以前、権威ある著者の「論理的思考」に関する本を読んだ際に、「論理的思考は、考え方はもちろん重要であるが、なによりも、考え抜く忍耐力が不可欠である」という文を見かけたことがあります。みなさんは、「わからない」と言って諦めて、思考停止になっていませんか?まずは、今までの思考からもう一段だけ深堀することから始めてみましょう。正しく継続できれば、皆さんの思考力はより研ぎ澄まされます!そしてその思考力は、掛け算の法則によって何倍ものリターンをもたらしてくれます。忍耐は大変ですが、一緒に頑張っていきましょう~
次回は、論理的思考の第二弾を投稿いたしますので、そちらもぜひ読んでいただければ嬉しいです。

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