不満足、あるいは空虚
不満足、あるいは空虚を感じるという事は、大事な事だと思う。
不満足であれば、希望を求めて行動するようになるし、空虚を感じていれば、これまた充実した何かを求めて行動するようになるからだ。
不満や自己嫌悪が人間の活動のエネルギーになる、という事を論じたのはエリック・ホッファーであり、中上健次である。恐らく松本清張も似たような考えを持っていたのではないかと僕は思う。「或る『小倉日記』伝」は名作である。
人間、上手くいっている時は、大して物事を考えないものだ。逆にピンチに陥った時こ