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【MGA DAY3】アカウンティングⅡ③

クラスからの学び

【テーマ】予算実績差異分析、間接費の取り扱い(ABC)
【ケース】トリザ美術館、ダンスイ第2工場

クラス冒頭、中外製薬のニュースをネタに前回のクラスで話題になったnon-GAAPについて話があった。non-GAAPとは、会計基準に基づかない企業独自の会計ルール。企業の意思や戦略によっては会計基準に則るとあまり好ましくない数字が出ることもあるので、企業が独自で実態をより反映したものを発表することが増えているらしい。もちろん独自ルールなので言葉の定義や計算の手順などをしっかり説明する必要がある。

代表的なものがEBITDAで、投資をがんがんやる会社は償却が大きくなりやすくP/Lの数字が悪くなってしまうため、減価償却と金利を足し戻したEBITDAを見てもらいたいらしい。

そしてここから本題。予算差異分析はそもそも言葉の意味が分からず予習にかなり苦労した。計算は単純だが、いったい何を明らかにしようとしているのかピンとこずに、ここ最近でもっとも混乱したケースだった…。このへんはクラスの中で明らかになったのだが…。

クラスでは、予習の段階で各自エクセルのワークシートで出した数字を確認しながら意思決定を行うグループディスカッションがメイン。定量はもちろん、定性面からも意見を交わしそれぞれの結論を出す。差異分析結果、間接費の配賦基準なども何を重視するかで違ったりしていて、経営の醍醐味を疑似体験という感じだった。

今回クラスの学びでは、予算作るって、大事だな…というのが最も重要な学びだった。というのも弊社ではきっちり予算を作っておらず、予想外のコストがかかって焦ることがある。

月次の残高試算表だけ見ていても、「ああ、今月はこんな感じか。」で終わってしまうことがある。決算後もざっくりとした予測は立つが、予算がないため詳細な分析はできていないし、原因を活動単位でみることができていない。

差異分析をすることで、予算と実績の差、つまり見立ての甘さや外部環境の変化などを考えることが可能になってくる。また原因を特定するということは責任の所在もはっきりしてくるということだ。(自社の場合はそもそも細かく管理してない時点で社長の責任ではあるけれど…。)

今回の予習がとても難しく感じたのは、普段から予算管理をしていないからだと気づけたのは良かった。差異分析自体はそう難しいことではないし、自社のコスト構造は分かっているし原因分析などもそんなに難しいことではないだろう。しかしそもそも予算がないことには差異分析も何もできないため、根本的に管理の在り方を見直すべきと反省できた回だった。

実戦に向けて

グロービスで学んでいると、できていないことややるべきことが次々と出てくる。しかし優先順位を決めて取り掛からないと、やろうと思ったことを一気に全部はできない。

今は人事に関する取り組みをやる時だと決めているので、予実管理に着手できるのはしばらく先になりそうだ。いま何をやらないべきかを決めるのも重要だ。

そろそろ財務に強い人材がほしい頃だな。

余談だが、クラス中に「価値の高い人は固定費、代わりがきく人は変動費」という話があった。言い得て妙だな。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/