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【LEV DAY3】リーダーシップ開発と倫理・価値観

クラスからの学び

【テーマ】リーダーシップ開発課題の特定、リーダーシップ開発のための自己観照
【ケース】360度評価の解釈、大洋広告社:大野のキャリア転機

今回のクラスは、事前に自分の上司/同僚/部下にしもらった360度評価の結果を受け、自分自身の現状を知り、行動変容のヒントを掴むことが主目的だった。

約50項目ほどの質問に6段階で評価してもらい、自己評価と他者評価の違いを分析し、解釈する作業に時間を割いた。

360度評価は、上司/同僚から最低2名、部下/後輩から最低2名を選んでアンケートに回答してもらうものだったが、僕の場合は上司がいないため前職場の同僚や先輩経営者等4名に頼んで回答してもらった。部下に関しては、自分とのコミュニケーション量を基準に、3層に分けて8名に頼んだ。

会社で最もコミュニケーションを取っている層と、年に数回しか合わない遠隔地のパート社員のようなコミュニケーションが取れていない層、その中間に位置する層からそれぞれ選んだ。

全く同じアンケートに自分も答えている。
結果を見てみると、自己評価と他者評価がそろっている項目、評価に違いが表れている項目などがあり、おもしろい結果になっていた。
(もちろん笑えるという意味ではなく、興味深いという意味で。結果を見るのはけっこう怖かった。)

自己評価と他者評価にギャップがあるからと言ってそれが悪いということでもない。この360度評価の結果は様々な解釈ができるため、結果をみて一喜一憂するのではなく、結果に対してどのような解釈を行い自分の行動を変えるのかが重要。

例えば複数の項目で、僕の行動に対し最高評価をつけている社員と最低評価をつけている社員がいたが、これは納得だったし、割り切ってあえて取り組んでいない部分で評価が低いのは当然だ。しかし、狙い通りの結果になっていない部分では自分の行動を変える必要がある。

社員の中では、期待を込めた評価をした人もいれば改善要望という意味で評価した部分もあるかもしれない。ただ、何に応えて何に応えないかを決めるのは自分だ。

自己評価と他者評価の違い、他者評価の中でも評価が割れる項目もあったが、違ったままでいいものや、違ってはいけないものがある。

例えば、自分の最も重要な仕事は会社の戦略を描き意思決定することだと思っているが、過半数の社員は社長の最も重要な仕事は人材育成だと思っているらしい。認識を改めるのはどちらだろうか?それともこのまま認識の違いがあって良しとするのか?

こんなことを色々考えるきっかけとなった。

回答者のほぼ全員がコメントも残してくれていて有難かった。感謝の意を込めて結果を謙虚に受け止め、まずは何かひとつ行動に移したい。なにか新しい取り組みを始めたり、行動が変わったなと思ったら、この360度評価のおかげです。

クラス後半は、自分の価値観を形成する原体験をグループで対話するというワークだった。クラス開始からのルールとなっている“このクラスで話したことは全員墓場までもっていくこと”というルールの元、赤裸々な体験談や本心本音の部分を共有した。この誰が何を話しても否定されず受容してもらえる場は、ここにしかないものかもしれない。

最後にエドガー・H・シャインのキャリアアンカーの紹介があった。

■キャリアンカー
個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力
詳しくはコチラ

僕の場合は完全に自律・独立が最重要で、次に起業家的創造性だ。
懇親会でもこの話題になり、意外とワークライフバランス重要という人が多かったのが印象的だった。

最後に、今回のクラスではジョハリの窓における盲点の窓を見つけることがポイントだったと思う。やりたいと思っても社員に気を使ってあまり積極的にやっていなかったことを、意外と社員側も求めていることが分かった。ここについては早速行動に移していこうかなと思う。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/