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ポートフォリオのリスク

こんにちは。今回はポートフォリオのリスクについてお話します。前回、ポートフォリオの収益率をお話しました。では、リスクはどのように考えればよいのでしょうか。

以前、ファンドのリスクというのは標準偏差で表すことができるとお話しました。複数のファンドを組み合わせたポートフォリオの標準偏差を求めることで、ポートフォリオ全体のリスクを計算することができます。

ポートフォリオには、AというファンドとBというファンドがあるとします。AとBは別々のファンドなので、Aが値上がりしたときにBが同じように値上がりするとは限りません。また、Aが値下がりしたときにBも同じように値下がりするとは限りません。AとBがどれだけ似たような動きをするかを示す指標として、相関係数があります。(相関係数については次回詳しくお話しします。)

このように、異なる動きをする2つのファンドを組み合わせることで、それぞれの値動きをお互いに打ち消しあう効果が生まれます。その結果、単独のファンドよりもポートフォリオとして運用した方が、値動きを安定させることができます。つまり、標準偏差を小さくすることでリスクを減らすことができるのです。

複数のファンドに分散投資することでリスクを下げることができるのが、ポートフォリオを組む大きなメリットです。

次回は、このリスク低減の仕組みを理解するために、相関係数についてお話しします。お楽しみに。