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心がチクチクする。

 表面上の変化はない。だが、少しでも心を刺激されるとふとした瞬間にはじけ飛びそうになる。はじけて。爆発して。全てがどうでもよくなって。独り言が増えて。食べなきゃ。たくさん食べなきゃ。あれもこれも思いっきり。食べたいものを。思いっきり。そしてやりたいことをやろう。あれ?でも、やりたいことって。どうすれば見つけられるの?

 傷が。心に傷がついてる。何でもないふりを。してるのに。それでも、心がひび割れて。心の器から血がドクドクと。もう嫌だ。もう一歩も歩けない。歩きたくない。どこかへ行きたい。いや、消えてしまいたい。誰かの心をささくれ立たせるなら、僕は貝になる。うぅん、消えよう。君に見えない世界に消え去ろう。それは誰の為?君の為なんかじゃない。僕。ここにいなくていいなら、もういなくなってもいいかな。ここに僕は必要ないんだ。ここに。僕の居場所はなかった。

 居場所が、ない。この事実はとても怖い。恐怖だ。ここにいてもいいのかを常に考えていた。誰かに認められ、誰かに必要とされ、誰かの役に立つことが自分自身を、ここにいていいと認める。でも。僕は誰かに認められなかった。誰かに必要とされなかった。誰かの役に立ってたのかな。足らなかったの、かな。

 努力が足らないと言われている。面と向かって言われたわけじゃない。そんなこと。ない。でも、空気を。そんな空気を感じる。まだ足りない。まだ不足している。もっとやってくれ。もっとやってくれないと困る。困った人だ。頑張らないなら。ここにいなくてもいいだろ。そんな「空気」。ああ。懐かしいな。この空気は感じたことのある空気だ。ほんの数年前に感じたあの空気。また、僕の周りにやってきたのかい。おかえりなさい。

 僕は。僕のまとっていた空気は。消えてしまった。まやかしだったのか。勘違いだったのか。僕の周りの誰かが作ってくれた優しい嘘。それが、消えてなくなった。もう、一人でやっていけるでしょ。そうやって背中を押された。信頼?ううん。違う。もう関与しません、の意思表示。もう、昨日までの僕たちじゃ、ない。仲間だと思っていた空気は、「まやかし」だった。

 だとしたら。僕はどうしたいのだろう。「ここ」にいて、僕は必要とされない僕のまま、「ここ」で頑張るのか?頑張れるのか?誰のために?周りの人のため?誰だよ、その周りの人っていうのは。知らない。僕の周りの人なんて、最初から、いない。

 「いまさらそれ言う?」いまさらかもしれない。気づかなかった。やっと。自分の居場所をみつけたのだと思っていた。有頂天、かもね。だって。そんな場所、今までなかったから。だから、「ここ」を大切にしたい。そう思った。だから大切にした。そして「仲間」を。信じた。

 「信じられなくなったってことか?」うん。信じられない。別に誰がリーダーになろうと、それはいい。僕はリーダーになりたいわけじゃないし。これまで同様の仲間が。仲間として。頑張っていくことができれば。それでいい。でも、その人がリーダーになることを。教えてもらえなかった。その一点が。

「許せなかった」。

 辱められた。僕は。知らなくていい事実だったのかな。僕は。仲間じゃなかったの、かな。僕は。仲間だと思っていた人たちから、外された。それは、まさに「ピエロ」。または外様だった。僕はそれがたまらなく。傷ついてしまった。

 いや。この言い方は真実を表していない。本心じゃない。僕がリーダーになる可能性について一瞬たりとも考えなかったかと言えば。一瞬だけ。ほんの一瞬だけ。考えてしまった。そういうこともあるかな、と。そう考えた。悪い気は。しなかった。

 でも。そうじゃなかった。むしろ、僕は。そうなる未来じゃなかった。そのことに落胆した。「ああ、そうか。ここでも僕は」

「足らなかったんだ。」

 僕は必要とされていないんだ。僕はいてもいなくても同じ存在なんだ。誰かが簡単に入れ替わることのできる代替のソンザイ。だから、僕は。

「要らないんだ」

 そう感じてしまった。なりたいわけでもないリーダーに、選ばれなかったことについて、落胆し、傷つき。そして、疎外感を感じた。なんだこれ。僕、リーダーになりたかったの? うぅん。全然?僕みたいな、人付き合いの悪い人が他人を引っ張っていけると思う?思わないね。だから、僕は誰かに使われることを受け入れている。それがどんな人だとして。

 悪い人じゃないよ?むしろそれでいいと思ってる。でも、なんだろう。この気持ち。どうしても傷ついている自分を「誤魔化せない」。

「僕は、ここでも要らない人なんだ」

 努力が足らない。努力しようとする姿勢もない。それなら「当然の結果」だ。なのに。なぜ。僕は。

「傷ついているんだろう。。。」

 自分でもわからない。あまりにも分からな過ぎて。もう疲れてしまった。もう今年は早く終われ。もう僕に一切期待するな。そう。一切だ。僕に何かを期待する行為すべて一切を禁止する。憲法にそう書いてあるだろ?

「もうやめてくれ」

 なんでこんな気持ちになるのか。僕はいまのままで「なんとかなる」と思っている?何ともならなかったじゃない。いや、この表現は違う。何とかなってる。そこそこ何とかなってる。これは周りの人たちのお陰だ。周りのサポートの結果だ。周りの理解の結果だ。感謝しないでどうする。

「周りの人たちのお陰です。ほんとうにありがとう」

 って思えばいい。ほら。早く思え。感謝しろ。土下座しろ。床に頭をこすりつけて道をあけて差し上げろ。僕は、取るに足らない。その辺の草だ。草ごときが、人間のフリするな。人間様のフリするなんて。なんてオコガマシイやつなんだ。黙って下を向け。そうだ。お前は

「そういうやつなんだから」

 僕はそういうやつ。僕は努力できない。ろくでもないやつ。周りからは見下され、どんどん下に見られ。存在価値のない。お荷物。荷物そのものだ。せいぜい、誰かのやりたくない仕事を黙々とこなせばいい。そのうちロボットにとって代わられる。それまで、飼ってやる。お役御免になるその日まで、せいぜい、頑張ってくれたまえ。

 僕は。どうすればいい。僕は。この先どうやって。何を目標に。何を心の糧に。何を目指して。どこに向かって。生きていけばいいんだ。僕は。エアポケットにはいってしまった。どうか。僕に触らないで。

「一人にして」

 いまはもう。誰にも僕の心に触れてほしくない。傷つけてしまう。ひっかいてしまう。僕は僕を抑える。僕のことは、僕に任せて。もう、誰も。僕に触れないで。

「誰も。信用できない。」

 ああ。最後に一言。信用したくないだけだから。今は無理だから。そのうち元気になるよ。そうなればまた元の僕に戻るよ。でも、今はダメだ。もう疲れてしまった。休ませてほしいだけなんだ。


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