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祖母の夢

母方の祖母である。

亡くなったのは4~5年前であろうか。

99歳で亡くなった。施設に入ったのは亡くなる数年前だったけど、新聞を毎日欠かさず読んで、職員さんに時事問題について議論を持ちかけたりして、周囲を驚かせていたらしい。亡くなるほんの少し前までピンピンしていた。

存命中も亡くなってからも、ずーっと祖母が私の夢にでてきたことなんかなかったのに、ここ一週間ほどで立て続けに二回も夢に出てきたのだ。

一度目の夢では、祖母は優しく微笑みながら「もっと甘え上手になりなさい」と言った。

二度目の夢は、かつて私たち家族が住んでいた町に祖母が一人で買い物に来ていて、たまたま私と母が通りかかって言葉を交わす夢だった。その夢でも祖母はニコニコと微笑んでいた。その時私は(おばあちゃん、もう二度とこの町には来ないって言ってたのに。なんでそんなこと言ったんだっけ?ああ私のせいか…)と思っている夢だった。

どんな意味があるかは分からない。

母と兄に話したら「宝くじを買いなさい!」と言われた(けど買ってない…)

年が開けるといつも「年末は紅白を見ました。」と手紙をくれた祖母。

紅白を見ながら今、無性に祖母と他愛のない会話がしたいと思う年末を過ごしている。

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