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はじめまして。リョウリスのヒダカです。

はじめまして。ヒダカと言います。

いろいろ大変な時期ですが、僕たちは今月新しい会社を立ち上げました。会社名は「株式会社 リョウリス」です。

会社名の由来と想い

リョウリスの由来は、「料理+す」の造語。この「す」には「する」「助ける(すける)」「薦める」の意味を込めています。僕たちの活動を通じて「世の中に料理をする人を増やす、料理する人をサポートする、料理の楽しさを周りの人に伝える」ことで、生活者・生産者・飲食店みんながつながって、みんなが楽しく、豊かな生活を送れる世の中を作っていきたいと考えています。

ぼくたちがやりたいこと

じゃあ、どんなことをやるか?

僕たちは「レシピの力」を信じて、コミュニケーション活動をサポートしていく取り組みをしていこうと考えています。

そのお話をする前に、ちょっと前職の話をします。僕は2018年まであるPR会社のプランナーとして活動してきました。まあいろいろな仕事をしてきました。電機メーカーやゴルフ場、金融企業、自治体・・。「ある病院の院長先生のブランディング」なんていうマニアック(笑)なプロジェクトにも関わったことがあります。

そんな中で一番多くの取り組みをしてきたのが「食」。大手メーカーだけでなく外資の生産者、地方の農業団体など、大小合わせて50以上のクライアントに関わってきました。

そのときずっともやっと感じていたのが「この施策、終わっちゃったらどうなるんだろう」ということ。通常食品関連の企業は新商品が出たとき、旬の時期などにしっかり知ってもらうためのマーケティングプランを立てます。それ以外にも今まで夏にしか売れていないものをどうやって冬も楽しんでもらうかといったお題だったり、地元では売れているけど全国進出したいだったり、それぞれのクライアントさんにそれぞれの課題がありました。

これらを一つずつコミュニケーションプランに落とし、実行していくのはとても楽しかったのですが、終わった後のことって、エージェンシーにいると当たり前ですけど関わることはなくなるんですよね。新商品の時期に大々的に知ってもらう施策を行う、報告書を出す、「いい結果でしたね!」と言ってもらう。でもそこで終わっちゃうことがほとんどだったのです。

で、一般消費者に戻ってスーパーに行ってみると「あれ、もう置いてないのかなあ」となる。そんなときふと感じるのです。「あの取り組みって本当に成功だったのかな」「もっと続けてやれることがあったんじゃないかな」と。

これは「エージェンシーの契約範囲」という課題だけではないと想います。企業や生産者の皆さんの中にも、「ある程度の予算が取れるのは新商品発売や繁忙期のみ、普段はちょっとした制作物に追われたりしていて、継続したコミュニケーションを取れているかというと、そうじゃない・・」と思うような方も多いんじゃないでしょうか。

そんな中、もうかれこれ5年くらい取り組んでいるクライアントの仕事の中で得たものがありました。そのクライアントが取り扱うのは「肉」。肉には、新商品はあまりありません(新品種とか加工品とかはちょっとありますが)。旬もありません。いつでも売れる商材ということは、逆を言うと「自然に山はできない」ということ。自らが山を作るしかないのです。

肉の日とかキャンペーンだとか、いろいろな山を作りながら取り組んでいったのですが、通年需要のあるお肉を売るためには、常になんらかの形で生活者とつながっていたい。そんな中考えたのが「レシピの活用」です。

すでに多くの会社で自社の商品・生産物を使ったレシピを紹介しています。一番よく知っている人が作るレシピは魅力が詰まっています。生活者の皆さんの中でも、検索でヒットしたレシピが企業や生産者の提供するものだったりする経験があるんじゃないでしょうか?

レシピを「運用」してコミュニケーションする

僕たちはこれを一歩進めて「レシピをコンテンツと見なして、運用する」ということを考えました。いつ、どこで、どのような形でレシピを公開するか。公開したレシピも、食材を替えたり、紹介文を更新してみたりと工夫していくことで、いつでも、ずっと、そして多くの人に見てもらうものになるのではないか?

そんなテーマを掲げてレシピの開発・運用を行なってきました。するとただ公開するよりも明らかに数値は上がり、長期間にわたって見られること、またその会社のお肉を使ったレシピをレシピサイトやSNSで投稿する生活者も多く見られるようになってきたのです。

しかも、よい副産物も生まれました。その数値を営業ツールとして活用して商談の角度を高めたり、レシピを紹介することによって売り場を充実させるなど、店頭でのコミュニケーションに活用できるようになったこと。そして何より効果を感じたのが「レシピは検索の受け皿になる」ということでした。

ある日、その会社のクックパッド公式キッチンのPVが一気に伸びました。特に何も対策を売っていない時期だったのでなんだろうと思って色々と調べてみると、その日の朝、情報番組でレシピが紹介されていたのです。結果、多くの視聴者が検索をし、レシピを紹介するページにたどり着いたということです。その会社の商品が紹介されていたわけでもないのに、です。

レシピを通じて「情報を流通」させる

PR会社にいるとき「情報は流通する」という考え方のもと、その起点となるコンテンツと発信源を作り出し、情報が自走し、広がっていくことを目指して取り組んできましたが、食品を扱う方々にとって、レシピは最高のPRコンテンツであるということが分かったのです。レシピを通じてコミュニケーションすることで、継続的につながることができ、作りたい時に山を作ることができる。

ぼくたちはレシピの力を信じています。レシピという最高のPRコンテンツを使って企業や生産者、飲食店の皆さんが多くの人とつながり、その良さを理解しながらいい関係を築く。そんな形を作っていくため、リョウリスはこれから活動していきます。今後はこのnoteを使って、食のコミュニケーションにまつわるいろいろな話をしていきたいと思います。

よろしくお願いします。

※僕たちは今月立ち上げたばかりなので、まだWebサイトなどが整っていません。もし少しでも興味を持っていただけたらnoteの「クリエイターへのお問い合わせ」からメッセージいただけるとうれしいです(これからWebサイトやSNSなども整えていきます)

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