夜空のひこうき雲(3)

時々、とても不思議な感覚になる時があって、
本当は「いなかったんじゃなかったのかな」って
長い長い夢を見ていて
出産して、一緒に色んな経験をしたのは夢だったんじゃないかって
そんな風に思ってしまう

なぜだろう
君のことを知っているほんの一部の人しか
君がもう居なくなってしまったことを知っていて
他の大多数は君はまだ生きていると思っている。
ここでも、また不思議なのは、
まだ生きていると思っている人から
君の話題は出ないんだよ
君がまだ生きているのか、そうでないのかは現実として
それを知っているか知っていないかよりも
色んな人の中に君は生き続けている

そう
だから、私の中にも君は生き続けている。
大人にはならないけれど、時々、赤ん坊になったり、小さな子供になったりしながら

現実の君は白い骨
私の中で今も笑ったり、怒ったり、怒られたり

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