見出し画像

【小説を書く】ルーツが○○になると思う

  目安:約4000文字

こんにちは。
早速ですが今回は
自分のもつ世界観の【ルーツ】に関するお話

ルーツという言葉を検索すると

ルート“root”の複数形“roots”。
ルーツ(roots)が持つ特別な意味を以下に記す。
・発祥(起源、由来、原点)
・先祖(祖先)
・故郷(出身地)
・ルーツ・ミュージック

Wikipediaより

このようにWikipediaでは書かれいました。
今回は自分に強く影響を与えた
文筆の世界観の由来、原点とも思える物事
について、ちょっとマニアックに語ります。
「おまえ語りはいいよ」という方には
最短で4.まとめだけでも一応わかるとは思います。

1.小説を書く人は小説が好き?

最近改めて「小説の書き方」について
本やネットなどで勉強するようになり
書く人は、まずたくさん読むべき
そして表現の引き出しを増やすべし

というような記述をたくさん目にして
あぁ、そうだな。その通りだな。と思うわけですが
自分にはそれが圧倒的に足りていないので
今からでも補完していかねばと思っているところです。

というのも、たぶんですが想像力が弱い。
だから特に小さなころは小説が苦手で
文字で描かれた世界を自分の中で再構築して楽しむという
高尚なことができなかったんです。

ただ、文章を読むのは嫌いじゃないので本は読めるんですけど
事実を教えてくれるようなものばかりを選びがちです。
ファンタジー色が強かったり、ルビが必要な名詞やカタカナが多かったり
非現実世界などを強く描かれれば描かれるほど
理解が追い付かないという悲しい状況になるので
(話の段取りと世界観を頑張って追うだけになりストーリーが楽しめない)
小説から離れていくようになりました。

2.小説が苦手な子どもが出会ったもの

中学受験のためにたくさん本を読みなさいと
塾からも親からもおススメされ(この場合大抵小説)
でもやっぱり読みたくなくて拒否っていたころ
ミュージカルに出会ってしまいます。

自分自身がもともと音楽を習っていたこともあり
歌と踊りがふんだんに練り込まれるミュージカルは
特段異質に感じることもなく、すんなり楽しみます。
入り口は劇団四季のオリジナルミュージカルでしたが
その後さまざまな作品に興味を惹かれるようになりました

何しろ、情報が満載ですからね
足りない想像力をあらゆる方向から補完しつつ
非現実的な世界へ連れて行ってくれるミュージカルは
子どもながらにとても新鮮で魅力的に映ったのかもしれません。

3.最強影響力TOP3

ここで、自分の今の考え方や作品の目指す方向性に
おそらくめちゃくちゃ影響を受けただろうな
というルーツを3つ発表します!

第3位:辻先生

辻秀一さんです。
Wikipediaでは【スポーツドクター、産業医、文筆家】
と紹介されています。
たぶん出会いは『スラムダンク勝利学』という本だったと思います。

スラムダンクめっちゃ好きなので手に取ったのですが
漫画をこういうふうに読み解けるんだ、
更にこうやって学べるのか、と驚いたのと同時に
スラムダンクがもっと好きになったのを記憶しています。

その後他の著書を読ませていただき
自分の中で言葉にはなっていなかったモヤモヤが言語化され
「今ここ」「自分の機嫌は自分でとれ」など
今では結構いろんなところで目にしますが
当時はある意味新鮮な感覚で
本来自分が持っていた現実主義的な部分をかなり自覚して
パラダイムシフトが起こりました。

言語化が苦手だったので感覚で生きていた部分があったのですが
そこからいろいろ思っていることを言語化するようになりました。

実は15年くらい前
ある講演会を主催することがあり
ワガママを言って辻先生をお招きしたんです。
主催者側だったこともあり、いろいろお話させていただいて
やっぱりめちゃくちゃ素晴らしい人でした!

第2位:星野さん

あの人です。星野源さんです。
今思えばやっぱりすごい人なんですが
何ですかね、自分と同じ人間なんだなぁ的な
そういう雰囲気を漂わせる青年でした、最初知った頃は。

なのに紡ぐ言葉とか弾く音とか
当時いちいちグサグサ刺さるので共感しかなく。
なので、今でも初期の頃のCDは良く聴きます。
最近の曲も好きですけど、楽しむポイントが変わってきたかも。
ちなみにアリーナとドームでのライブは
息子を連れて一緒に参戦しました。
親子で好きです。

小学生の頃から老成してると言われていたそうですが
ほんと、同世代のはずなのに人生何周目?という感じですね

ちなみに星野さんがリーダーのインストバンド
SAKEROCKは、バンドということもあって
チーム感というか仲間の感覚もとても好きでした。
「SAYONARA」は今でもいつでも泣けます。
この曲で、メンバーが円になって演奏する演出(?)は
ドームツアーでもやっていて
なんだかすごくいいなと(語彙力……)思いました

≪おまけ≫
星野さんの曲の中から、個人的に特に響いた
おススメTOP3をご紹介します

1.日常
 素敵な曲はたくさんあるんですけど
 凄く「自分でいていい」と思わせてくれた曲のひとつです

2.変わらないまま
生きづらさを感じていた自分に
 素直に自分と向き合うきっかけを作ってくれた曲。
 歌詞がいい。

3.地獄でなぜ悪い
 この曲好きな人、結構多いと思います
 音が最っ高にいい。
 ウルトラスーパーイントロドンでも正解する自信がある。

番外編.ギャグ
小説を書くようになってから、更に響いてくるようになりました
 B面(?)の「ダスト」もかなり好き。

つまり、アルバムでいうと『エピソード』あたりがツボです

第1位:レ・ミゼラブル(東宝)

もう、こちらの作品に出会わなければ
たぶん人生の軌道が少しずれていたんじゃないかと思います。

小学校の本棚には『あぁ無情』というタイトルで並んでました。
ただ、先述したように子どもの時は小説が嫌いだったし
外国の本だし、分厚いし、まぁ読まなかったですよね。

ミュージカルとの最初の出会いは劇団四季なんですけど
そこから音楽座とか東宝とかの有名どころに
興味を広げていって、その中で出会った作品です。

それこそ音楽座だと星の王子さま(リトルプリンス)が好きで
土居裕子さんは最強だと思います。

一時期は全ナンバーを歌えるくらい大好きで
『脳内一人レミゼ』の再生が可能でした。
かつて同じ舞台に立たせていただいたことのある先輩が
今もレ・ミゼラブルの公演の度に
ほぼ毎回アンサンブルキャストとして名を連ねているのが
レギュラー感あってとても嬉しく、応援しております。

レ・ミゼラブルの一番好きなナンバーは
「One Day More」 で
各登場人物それぞれの生きざまが個々で歌われているのに
一つの大きなナンバーが成り立っている
ところ
そこがとても群像劇的な感動ポイントで好きです。

「ABCカフェ」や「民衆の歌」も好きですが
これらの「みんなで力を合わせてやり遂げるぞ!」
とはまた違う「One Day More」がやっぱりダントツです
ソロはソロで良いナンバーがたくさんあります。

≪おまけ≫
歴代のキャストから、独断と偏見のみで
『プリンシパルキャストスタメン』を組むという
オタクなことをしてみようと思います。

ジャン・バルジャン=佐藤隆紀さん
 「Bring Him Home」が神!という理由。
 いろいろな俳優さんに様々な歌われ方をされていると思いますが
 個人的に佐藤隆紀さんのBring Him Homeが一番好きです。
 神!神!!

ジャベール=村井國夫さん
 村井さんのジャベールを、数えきれないほど聴いていて
 “法だけに従順”な雰囲気に圧倒された印象が強すぎるので。
 『STARS』は泣けます。
 将来的には竹内將人さんのジャベールが観たい(願望)

コゼット=鈴木ほのかさん
 スベテノハジマリ。とても可愛い。
 こういう人がヒロインになるんだろうなという感じ。
 まさかその後あらゆる役を経て
 マダム・テナルディエで帰ってくるとは思わなかった!
 ギャップで優勝!

マリウス=海宝直人さん
 いや、だって、この方マリウスさんでしょ?

アンジョルラス=相葉裕樹さん
 革命を起こすまっすぐな学生たちのリーダー
 という若者っぽい声の感じがする気がする……
 似ているわけではないと思うけど
 最初に聴いた岡幸二郎さんを何となく思い出した。
 けど、加点はシンケンブルー(特撮も好き)

エポニーヌ=昆夏美さん
 言葉ではうまく表現できないけど、エポ。
 素晴らしい。
 あ、島田歌穂さんはレジェンドなので。

ファンティーヌ=濱田めぐみさん
 声が好き。
 そしてその声がファンテに合っている気がする。

テナルディエ=駒田一さん
 ミスターテナルディエ!
 ただでさえ曲者のテナルディエなのに
 その中でも一番印象深いのは凄い(個人的主観)。

マダム・テナルディエ=森公美子さん
 圧倒的!!圧!!

何年もキャスティングされている方も多いからか
最新版(2021)に出演されている方の割合が多いかも。

1998年のパンフレット

4.まとめ

このような経緯からして
本に囲まれてたくさんの小説と共に育った子どもでは決してなく
どちらかというと、文字で紡がれた物語というよりは
映像的な物語とか音楽的な物語で育ってきた感じです。

でも、自分が興味をもったり影響を受ける物事には
共通点があるなぁと思っていて
それは自分の現実的な部分を言葉で自覚するために
ヒントになったり、時には答えになったりすることがあったりする
それによって自分自身の価値観が変わったりすることもありました。

個人的なルーツから紐解いてみると

・現実的な日常を紡いだ、特別飾ったわけではない世界
・みんなで同じ方向を見るというよりは、個々がそれぞれ自分を生きて、その上で仲間がいる大きなくくりとしての世界観
・単純という意味ではないけど、伝わりやすいもの
などに大きく影響を受けていて
自分自身としてもそういうものを創りたいんだなぁと
何となく再発見いたしました。

つまり

最近になって「小説の書き方」みたいなことを
ちゃんとインプットするようになって
「王道」とか「個性的」などという
小説の書き出しの入り口みたいな部分
(構成や設定の部分なのでそこを決めないと書き進められない)
で悩んでる方が結構多いんだなぁと思ったんですが

仮に王道なるものを書いたとしても
1~3でつらつらと書いたように
人それぞれのルーツや、そこからの経験値も千差万別なので
基本形が王道だったとしても
書き手のルーツからにじみ出るものは
個性としてちゃんと現れる
のかなと思います。

とはいえ自分的には
小説的素養が圧倒的に足りてないので
王道もたぶんよくわかってないだろうし
これからも継続的にインプットしつつ
作家さんのルーツもいろいろ知りたいなぁ。

というわけで
個人的には影響力第一位『レ・ミゼラブル』の
その中でも一番好きなナンバー「One Day More」みたいな
群像劇的なんだけどそれぞれの現実がちゃんと立っていて
高い視点からいろんな生きざまを感じ取ってもらえるような
世界観のあるお話が書けるようになりたいです。
技術的には、もう少し
色や映像や音を文字で表現できるようになりたいです。

最後まで読んでいただきありがとう
ではではまたまた

梅本 龍


この記事が参加している募集

#おすすめミュージカル

1,437件

#おすすめミュージカル

1,483件

最後まで読んでいただきありがとうございます!