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山羊シリーズ。

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様々な山羊が蔓延る世界での、奇妙奇天烈な出来事を書くシリーズ。
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2021年8月の記事一覧

脳と多数の山羊。

 その日はいつもの太陽が、いつもの道をたどっていた。それに変哲は無く、白い光と熱は、地球という球体とそれに寄生している人類を焼いていた。そこに悪意は無いとは思うが、もしかしたら太陽が熱いのは、人類への嫌がらせなのかもしれない。
 幼稚園。
「せんせえ、ちんちんが飛んで行っちゃいましたぁ!」
「え? ちんちん……?」
「そうです。ちんちんが飛んで、空高く行ってしまったんです。ぼくは止めたんですけど、

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