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〈しあわせの歌〉病んだおかげで

んどいときでも、いえ辛い時にこそ笑いましょう」と言い遺したひと

とになれば、今の苦しさも思い出として懐かしめるかもしれない。
 
たしはもう何十年も病院暮らしです。敗北者に映るでしょう、たぶん。

けんの目は優しくありません。でもね、神さまと出会えたのは実にこの病
のおかげなんです」―と はにかみの笑顔を遺したひと


信仰の先輩



 信仰の先輩が先日亡くなった。「社会的入院」と呼ばれる長い入院の中、

日曜日は、外出許可を得て教会の礼拝に出席なさった。指定席である隅の椅

子に腰かけ、小柄な背を見せて祈っておられた。ご挨拶すると、「ああ」と

私の名を呼び、ニコニコと励ましの言葉をかけてくださった。あの温かな、

深いまなざしを忘れない。心に真の平安と喜びを与えるもの、それは信仰だ

と、生き方の丸ごとで教えてくださった先輩である。


●読んでくださり、感謝します!
信仰にも「先輩」がいます。そのひとの姿全部で、自分の貧しい信仰を少しでも引き上げてくださる、そんな先輩です。