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距骨が外旋する3つの原因とは!?-前編-

足関節を背屈させた際に距骨が外旋する現象は様々な足関節疾患で見られます。


この状態は足関節の機能低下のみでなく膝関節、股関節へのストレスを増大させ、スポーツ外傷や慢性的な痛みを引き起こす原因となります。そのため足関節の距骨外旋位は必ず改善をしなければなりません。

今回は距骨外旋がなぜ起こるかを説明していきたいと思います。


足関節の正しい動きは!?

足関節は背屈時に距骨下関節の回内、距骨は底屈・内旋します。

スライド3

足関節背屈の動きに伴い、舟状骨の下制、下腿は内旋することで距腿関節面が一致し、いわゆる「距骨のハマり込み」での距腿関節の安定を得ることができます。

スライド2


<まとめ> 踵骨は回内・外旋、距骨は底屈・内旋して距腿関節は安定する


距骨外旋の原因は!?

距骨外旋の原因は3つと考えられます。

①距骨内側mobility 低下 ▷足趾屈筋群のTightness     

②舟状骨の下制 制限  ▷内側縦アーチの上昇

③腓骨(外果)の後方変位 ▷足関節外側靱帯の緩み

これらが起こる原因を説明していきます。


距骨内側のmobility低下  ▷足趾屈筋群のTightness

足趾の屈筋は長母趾屈筋・長趾屈筋があり、距骨内側後方を通り足趾へ停止します。内果〜踵骨には屈筋支帯があり、足趾屈筋群がまとまって走行しています。

スライド5

これらのTIghtnessが起こると、距骨内側が後方へ動くスペースが無くなり、距骨内側のmobilityが低下します。

スライド6


足関節背屈時に距骨内側が後方へ動かないことで、距骨は外側を向くアライメントを呈します。

<まとめ> 足趾屈筋-屈筋支帯のTightnessにより距骨が動くスペースがなくなり、距骨内側が後方へ動かず距骨は外旋する


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