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距骨が外旋する3つの原因を解説!!-後編-

前回の続編となります!!

距骨外旋の原因は!?

距骨外旋の原因は3つ考えられます。

①距骨内側mobility 低下(足趾屈筋群のTightness ) ②舟状骨の下制 制限  ③腓骨(外果)の後方変位

これらが起こる原因を説明していきます。


舟状骨の下制 制限

足関節を背屈させた時に、舟状骨は0.6~0.8cm下制し衝撃吸収の役割を果たします。


舟状骨が下制することで距骨は底屈・内旋することができ、距腿関節のハマりを引き出し安定することができます。

スライド10

下記の動画は舟状骨の下制が起こっていない状態です。

舟状骨の下制が起こらない状態になると、距骨の底屈・内旋が制限されます。結果、距骨は外旋した状態となります。

スライド11

<まとめ> 舟状骨が下制が制限された結果、距骨は底屈・内旋できず外旋位をとる


腓骨(外果)の後方変位

スポーツで頻発する足関節の捻挫は、足関節外側靱帯の緩みを生じさせます。緩みが生じる靱帯としては前脛腓靱帯、前距腓靱帯、踵腓靱帯が多いと考えられます。

スライド07

これらの靭帯は腓骨(外果)に付着し、足関節(腓骨)の安定に関与していることが考えられます。こららの靱帯が緩みを引き起こした結果、足関節外側靱帯が付着する腓骨のアライメント異常を引き起こします。

腓骨(外果)が後方へ変位することで、脛骨(内果)-腓骨(外果)を結ぶ運動軸が外側を向きます。結果、距骨が外側を向きやすい状態となることが考えられます。

スライド08


<まとめ> 足関節の外側靱帯が緩みを引き起こすと、腓骨(外果)の後方変位が起こり運動軸が外側を向く


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