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アルバイト ポスティング


16歳くらいから長い間やったアルバイト。

ポスティング。

不動産屋さんのチラシ、
地域の情報誌、
新聞宣伝のパンフレット、
ピザ屋さんのチラシなどなど。

ポスティング業者に登録すると家に大量のチラシが届きます。

配布地域も送られてきて1日に5000枚ほどを配布していました。

夏の日差しが強い時も、
雨が降り続く梅雨時期も、
雪でも夜中でも。
とにかく期日までに配布しまくっていました。

このアルバイトのいいところは、

とにかく配布すれば良いところ。
誰にも会わないところ。
運動になるところ。

とにかく夜でも朝でもポストにチラシが入っていれば仕事が終わります。
時間は沢山あった亮太でしたが急に仕事が入るのが芸能界。

「明日、朝8時にテレビ朝日にきて下さい」

前日の夜10時にこんな電話かかってくるのが当たり前。
普通に朝からのアルバイトしていたら速攻クビです。
時間の融通が効くところがありがたかったです。

次に誰にも会わないでいいところ。

こんなに仕事もお金も無く、認知も全くされていない亮太ですがアルバイトの面接に行き、合格して、初出勤すると。

「おい、ジャニーズ!なんでこんなとこで働いてんだ」

毎回言われます。

私の名前は上里亮太です。ジャニーズは所属事務所です。
20歳そこらの亮太には大きいストレスでしかもたまに芸能の仕事が入ると休む。
バイト先の交友関係は築きにくかったです。

なので誰にも会わず、音楽を聴きながら、黙々とチラシをポストに入れていく。一人で。

そして何より、運動になる。

お昼から配布を始めて夕方18時まで歩き続けます。

集合住宅がある地域はいいですが、一軒家だけが並ぶ地域はひたすら歩いて一枚一枚ポストに、また歩いてポストに。

ちなみに単価は、

1枚2円でした。

まさに内職レベルの単価。

それでも仕事ができる喜びがありました。

亮太に合っていた仕事なのか月に10万以上稼いでいました。

単純に50000枚のチラシをポスティング。

普通は過酷な仕事ですが
飲食店などで働いて
他のアルバイトさんから好奇な目線で見られて
嫌味を言われるよりよっぽどよかったです。

その後にモデルの仕事ができたのも,
この時に沢山歩いて体型をしっかり維持できたからかもしれません。

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