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ドラえもん文学

やっぱり、スネ夫なんだよな。

ジャイアンじゃなく、のび太でもなく、しずかちゃんでもない。誰に文章を書かせたらおもしろいか。もちろん、想像の話。

小賢しくて、皮肉っぽい。観察力があり、ロジカル思考、過ちを正当化するが、その実、臆病な性格は、それだけで文学性を孕んでいる。きっとおもしろい文章を書く。着眼点も鋭い。緻密な描写と、矛盾を抱えた複雑性。怒りや、憎しみを、ユーモアに昇華させる筆力がある。

ジャイアンの文章はきっと退屈だ。「オレが、オレが」の自分語り。しずかちゃんは、整理された文章で有益な情報を教えてくれそうだ。のび太は、こころやさしくてウェット。日常のささやかな出来事にフォーカスして、やわらかい文体で描く。のび太が書くようなやさしい文章が、世界にはあふれている。

ジャイアンのパワーとシンプルさ、しずかちゃんの知性と品性、のび太の感受性とやさしさ、そして、スネ夫の文学性とユーモア。どれも大事。自分の中で、彼らを育ててゆこう。

いい文章が書きたいな。
ねぇ、ドラえもん。



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