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幸福の音楽
孫が生まれてひと月が経ちました。
会う度に一回りずつ大きくなってゆくふっくらした命は、確かにこの世界で脈を打ち、音を奏でています。人間は、それ自体が楽器であり、生きることは音楽なのかもしれません。両腕の中の音楽は、泣いたり、笑ったり、寝息を立てたり、心地良いメロディでわたしを癒してくれます。
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両親は、この子が大きく育つ中で男の子になっても、女の子になってもいいように性別に頼らない名を与えました。ユニセックスな名前。性は、生きてゆく上で自分が決めればいい、と。それだけでも、子の意志としあわせを願う想いが込められたギフトだと、わたしのこころには杏子のような陽だまりが浮かび上がりました。
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家族そろって初宮参りです。
わたしの大好きな人たちが集まり、孫の健康を願い、祝福します。
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孫が笑うと、周囲が明るく華やぎます。それから、みんなの表情が笑顔になる。不思議な力があるもんです。
SNSに投稿すると、瞬く間に拡散されました。
嘘みたいにかわいい孫、みて pic.twitter.com/4Lz9fsaAHG
— 嶋津 / Dialogue designer (@ShimaduDialogue) April 12, 2024
それはSNS上でも同じで、多くの人のこころを癒してくれました。「この笑顔を見ると、戦争もなくなるんじゃないか」と言ってくれた人もいます。わたしが“対話”で目指したいのは争いなく、互いが魅力を引き出し合い、高め合う世界ですが、笑顔だけで人をしあわせにするって最強です。対話さえ要らないわけですから。
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幸福の音楽を奏でながら、世界を祝福する。
本人にそんな気がなくとも、周りがそう受け取っていればそれでいい。むしろ、本人の意志とは無関係に自然と世界が治癒されてゆくことのほうが、ピュアではないかと思うのです。
しゃらしゃらと、神楽鈴の音を浴びて驚いた孫の表情は、これから知らない世界と一つずつ出会ってゆく楽しみを物語っていました。
わたしもまた、孫と家族のしあわせを祈り、絶えず音楽を奏でてゆきたいと誓ったのでした。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。