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「良い文章(魅力的な文章)」とは【#言語化れんしゅう】

「良い文章(魅力的な文章)」について考えてみました。

その人にしか奏でられない音楽。ひとたび読めば、五感が想起され、イメージが広がってゆく。ずっとこの音楽の中に浸っていたいと思わせるような中毒性があり、時に驚きをもたらせる。「明日も生きよう」と思わせてくれるような文章。

嶋津(X)

これは、わたしの考える「良い文章(魅力的な文章)」の印象。他の人はどういうことに「良い文章(魅力的な文章)」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。

日々、Xにいるあなたにぜひとも聴いてみたいこと。あなたにとって「良い文章(魅力的な文章)」とは、どんな文章ですか?

以下、届いたみなさんの「良い文章(魅力的な文章)」をご紹介します。

みなさんのお答え

【1】

書くことを目指さずに来た人が書いたものに惹かれます。誰とも比べて来たことのない文章は、それだけで唯一のものだし、借り物の言葉じゃない自分の芯で語っているからきっと出会ったものを魅了するんだろうと。辿り着けないとてつもない憧れを感じます。もはや嫉妬と名づけられないような圧倒的な何か。

借り物の言葉じゃない自分の芯で語った文章。その人のスタイルが圧倒的である。唯一性を感じることば。

【2】

千の意味を持つ一文に魅了されます。

さまざまな意味、解釈を内包した一文。圧倒的だ。

【3】

その人自身が素直に表れた文章。 「認めてほしい」「同情してほしい」などの欲が感じられると読むのがつらくなります。

その人自身が素直に現れている。反対に承認欲求などを感じると苦手意識が芽生える。

【4】

その人がちゃんと感じた、素直な気持ちが書かれた文章は、スーッと心に入ってきて魅力的に思います。 反対に、カッコつけたり、自分を肥大化して書かれている文章はむずむずしてしまって目を背けたくなります。

素直な気持ちで書かれた文章。その人の純度の高いことば。

【5】

ストンと腑に落ちるというか、 五臓六腑に染み渡る文章。身体感覚重視かも。

ことばの身体性を感じる文章。五臓六腑だから内臓に効く感じだ。

【6】

何気ない日常の事でも、言葉にすると、別ものに思えたり、詳しく知りたい気持ちになる文章。

「言葉にすると別のものに思える」っていいなぁ。「書く」という行為に意味が生まれる。

【7】

何度も読み返して意味を味わいたくなる文章や、解釈を考えたくなる文章ですね。大抵、自分にはない何かが見つかります。

何度も読み返したくなる文章。一度だけでなく、繰り返し読みたい気持ちになるような。

【8】

言葉の型に頼らない。あくまで自分自身の言葉で表現すること。良い文章とは文体から日々大切に持っている矜持、美学が香ってくる。そういういものだと思います。

型ではなく、自分自身のことば。その人の美学が現れ、香る文章。

【9】

その人の生き様や含蓄、時にユーモアや皮肉など、鮮やかな色彩に富んだ文章です。 平易な言い方では感動や驚きがあり、起承転結のリズムの良さなどが現れている文章に惹かれます。 多くの言葉を使わずにその場を思い浮かべられる文章は秀逸だと思います。

生き方、含蓄、ユーモア、皮肉など散りばめられた文章。リズムがあり、端的かつ想像力を誘発させるもの。

【10】

その人の書いたものが、体感のレベルで想起されてしまうような文章が、良い文章かなと思います。それにより実感をともない考えさせられてしまうような文章。

体感のレベルで想起されような文章。ある意味、その文章を読むと体内のスイッチが入るような。

【11】

魅力的に感じるのは滑らかで艶やかで韻を踏んでいて音楽のように聞こえる整った文章。詩や短歌のようなもの。そしてそれをお守りにします。

音楽のような文章。もうそれだけで祈りのようだ。声に出して読みたくなりますね。

【12】

自分しか経験したことないことを、それが土台無理と知りつつも、なんとかその体験を伝えようとしている文章。 それこそ「雨の中の涙」のような。

自分の体験を伝え、読み手にも体感を共有するような(それを実現しようとしているような)文章。

【13】

忖度なし。反応を恐れることなく清々しいほどに潔く、熱をもって強い言葉で書かれた文章。書く人の信念や哲学が身体性をもって伝わる文章。

清々しいほど潔い、熱を持って強いことば。技術とかそういうものは度外視した、その人の信念。

【14】

狂気的なまでに筆者が熱を持って書いた文章は魅力的だと思う。逆に分かりやすさのために、熱量を削ぎ落としたり難解な言葉を臆して使わないのは筆者の文章の魅力を貶めることに繋がるのではないかと考える。分かりやすい文章ほど、その背景にある構造を単純化してしまう可能性があることに留意したい。

狂気的なまでの熱。わかりやすさの功罪、ありますね。純度の高い狂気、魅力。

【15】

暑苦しくない、語らない文章です。そっけなくて、かき氷みたいなのか綿菓子みたいに読んだそばから溶けてゆくのに、舌に感触か残るように。誰かの心に一瞬残って、去ってゆく去り際のいい人みたいな文章です。

かき氷や綿菓子みたいに読んだそばから溶けてゆく。それでいて触感が残る。うー!いいなぁ。

【16】

嘘のない文章は、なんでも魅力的かなぁ。逆に、読ませようとしすぎて、喉から出てる手が丸見えな文章は読めない。Webニュースの多くは、詐欺レベルで気を引くことに特化しすぎでしんどい。

嘘のない文章。確かに、それが最も書き手にとって恥ずかしくもあり、難しい文章なのかもしれない。タイトルが誇大なもの、うんざりですよね。

【17】

知識として入ってくるのではなく、魂に響く文章かなぁ。 知識は断片的に記憶されたりするけど、良い文章はタトゥーみたいに文章が残響し続ける。

魂に響く!文章が残響し続ける。いいなぁ。

【18】

余計なものがない心からの文章、ですね。僕のもそうありたい。

余計なものを削りに削った心からの文章。彫刻のように芯を取り出すようなものでしょうか。

【19】

自分の中で言葉にならないままだったふわふわした感情や感覚を言葉にして表してくれてる文章。自分の中にはなかった視点や捉え方を気付かせてくれる文章。経験したことない世界を見せてくれる文章。私にとって魅力的な文章は、感動や気付き、追体験ができる文章です。

まだ輪郭のないものを言語化してくれる文章。知らない世界が広がっている文章。いいなぁ。

【20】

読み手と程よく文脈を共有しつつ、同時に読み手の期待を裏切ってくれる文章。

程よく文脈を共有しつつ、期待を裏切る。くーっ!たまらないですね。楽しいおしゃべり、対話と同じだなぁ。

【21】

格好つけてなくてこの人はこれを言わずにはいられないんだなと感じられる文章。稚拙でもなんでもそういう魂を感じる文章を読みたい。

「これを言わずにはいられない」文章。そう思うと、言わずにいられない文章以外は、書かなくてもいいのかもしれませんね。

【22】

自分を守るため、気付かぬうちに身につけた硬い重い心の鎧の存在を教えてくれて、その結び目を解いてくれるような文章です。

硬く重い心の鎧の存在。それからの解放。

【23】

素直な文章。うまい文章やかっこいい文章じゃなくて、書いた人の人柄がありありと伝わってくるもの。

素直が伝わる文章。書いた人の人柄がありありと。

【24】

血が通っている、と感じる文章。 文章を読んでるだけで、その人に会ったことなんかないのに「本当のことを書いてるんだな」と伝わる文章を読んだ時、すごく嬉しくなる。

血が通っている、と感じる文章。確かに「この人はほんとのこと書いてる(嘘がない)」と感じる時、あります。

【25】

色や温度を感じる文章。

色や温度を感じる。共感覚が促されるような文章。受け取る側の感度も高めたいですよね。共感覚を豊かにしたいなぁ。

全てではないですが、このようなコメントが届きました。

ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「良い文章(魅力的な文章)」のイメージがすくすく育っていきました。

#言語化れんしゅう

これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。


「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。