目標と質問
今までとは違うことをやろうとしているのだと思う。
わからないことが多いし、たくさん失敗してヘトヘトになって一日が終わる。新しい分野について学ぶ時に、まずはことばを覚えてゆくことが重要らしい。その世界で扱われていることばを理解して扱えるようにする。わからないなりにもできることから挑戦してみる。すぐにはうまくいかないし、わかりやすく失敗もする。その度に「自分は新しいことをやろうとしているんだ」という気持ちになる。こういう感覚は大事だ。
アメリカ人の詩人ジェームズ・ラッセル・ローウェルのことばを採集した。失敗のない人生は平穏かもしれない。ただ、そこには成長はない(退化はあるかもしれない)。大きく変わるためには、現状の能力では実現できない目標を持つこと。「転ぶ」ということは、前に進もうとしている証拠。
ユダヤ人の教えから採集した。これはあらゆることのメタファーだろう。人だけでなく、課題についても言える。イージーゲームよりも、難易度が高い問題に挑戦する方が獲得できる経験値は多い。高い位置に目標を定めることで、課題のレベルも上がる。そのようなささやかな決定が、一日の密度を高めてくれるのだろう。
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本日は、お茶のお稽古。
週に一度、先生に見てもらっている。筒茶碗の扱い方を習う。二服ずつ点てさせてもらった。「毎日お点前していることがわかります。質問の内容も日々器に触れているからこそ出てくるものでした」と先生からことばをもらう。
確かに、準備した人、勉強している人の質問はわかる。言い換えれば、質問の質によって相手の質まで見透かされてしまう。そう思うと背筋が伸びた。普段、インタビューの仕事をしていて質問には慣れていると思っていたが、「話してもらう」と「教えてもらう」と「習う」のでは、それぞれに問いの持つ責任の重さが違うことに気づいた。
いずれにせよ、その場がぐっと高まるような問いを置くことができるといい。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。