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『ロバート・ツルッパゲとの対話』

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写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は…
運営しているクリエイター

#本

自分の在り方を考えさせられて唸った1冊

「判断する人が一流かどうかもありますよね」 とある書店のトークイベントに参加した時に、とある写真家の方が言った一言。 私はこの一言に震えた。だけでなく、救われた。 そして、この日のエピソードは、人を救えるかも知れないと思った。 ことの発端は、雑誌の編集をしているらしい中年女性の質問から。 質問の内容は、まとめると「最近の若いカメラマンの出来が悪い」みたいな内容だった気がする。 これだからゆとりは……みたいな空気感が会場に充満し、他の登壇者も「あなたの話を伺う限り、そ

コーヒーと本と私の仕事。

私の職場は、たぶん皆さまのお近くにもあるだろう、コーヒー屋です。 ただの職場、というには簡単すぎるかも。 私の生活、さらには人格にまでに関わる居場所と言ってもいいくらい。 今朝起きて、ベッドの横に置いてずいぶん前からちびちび読んでいる『ちょっと本屋に行ってくる』(藤田雅史著)の続きを開く。 そこに、ゲラチェックをする場所として登場していて、その内容にうれしくなりました。 たとえばこのnoteの中でも、なんとなく読ませていただいた記事の中に、思いがけず登場すると、にんまり

2021年10月(10冊ログ)

毎月読んだ本から10冊紹介しています。あなたの知識に役立つ本・情報があればうれしいです。 #山本ゆり #SDGs #ワタナベアニ #やらないことを決めよう #アイドル保健体育 #マネーリテラシー #東野圭吾 #あなたの弱みを売りなさい 今月イチ推しの本 「なんとなく笑えない日々」だったら、読んでみませんか?毎日毎日、目の前に積み重なる「生活のための作業」をこうやって楽しく脳内でしゃべりながら変換できたら楽しいなって思えるエピソード集。 こんな健やかなママ、最高!シンプル

あの日あの時の本。

今日は、これからどんな人がnoteを更新していくのか、ブックラボにどんな人が働いているか、私の「あの日あの時の本」を通して皆さんに知っていただこうと思います。 富澤 春奈 (とみざわ はるな) 2016年〜 BOOK LAB TOKYOスタッフ。 3月20日生まれ。(ジャルジャル後藤さんと同じ誕生日。縁を感じジャルジャルネタサロンにも入っている。) BOOKLABTOKYOではイベント問い合わせを担当していたのでお会いしたことある方もいらっしゃるかも。好きなジャンルはエッセ

2020年2月の#わたしが帯を書いたなら

なぜ、「勝手に本の帯を書く」だなんて勝手なことをしているのか、については、ひとつ前の2020年1月の#わたしが帯を書いたなら の冒頭で、まったく説明になっていない説明を書いているので、読み飛ばしてもらっていい気がします。 そんなわけで、今月も、2020年2月に書いた「自作の帯」をここにまとめることにします。 さいえんす?著:東野圭吾 きっかけは、昨年の12月に「古賀史健が永田泰大に訊く『岩田さん』のこと。」というイベントで、糸井重里さんが「理系と文系、ってよく言うけれど

【積読日記3】ポスト・サブカル焼け跡派/2010s/モヤモヤの正体/ロバート・ツルッパゲとの対話/Number

さすがにそろそろ財布がヤバい気がする。スペースはまだある。でも新刊は待ってくれない。と、思ってた矢先に3年前にもこんなことを書いていた。っていうかFacebookで時々7年前の投稿とか見せられるといつの間にそんなに月日が!という気持ちになりませんか。 今週は併せて読んだらええんちゃうかと2冊になった本、偶然出会った本、待ってた本、そして雑誌が仲間入りしました。昨日本屋博で買った本や今日届いた本もあるんですが、とりあえず。 批評ユニットTVODさんの衝撃のデビュー作、だそう

ワタナベアニさん「ロバート・ツルッパゲとの対話」

ワタナベアニさんにとって、おそらくボクは、全く記憶に無い人間であり、この素晴らしい本、素晴らしい文章の前に、ボクなんて萎縮してしまって、お腹は出ているけれども、本当に萎縮しているのである。 それでも、自分の無知を恥じても、ここで何かを書かなければ、明日からムーニーマンとして、noteにもSNSにも、いや、日本語の文章を、何も書けなくなってしまいそうなので、恥を晒してあえて書くことにする。 そんなに、首根っこを握って絞り出すような声で書評を書いたところで、読者も、ワタナベアニ

やっと開封 もうこれ以上レビューは要らないでしょというぐらい 絶賛のレビューがあがってますし、大した文章能力はないのを自覚してますが、 ワタナベアニファンとして一言だけ。 スキがありそうだけど スキがほとんど無い 人生の指南書になるかもしれない本です。 必読