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日々是好日

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毎日をゆたかに。 Art de Vivre. 暮らしの芸術を味わおう。
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2020年10月の記事一覧

きわめて個人的でありながら、ユニバーサルなもの

先日公開した、写真家のワタナベアニさんへのインタビュー記事。うれしい感想がたくさん届きま…

ぼくは恩に育てられる

みなさんからのサポートで、第三回教養のエチュード賞の賞金総額が81,500円になりました。心よ…

Re : Brilliant Blue * Real

本日、ぼくがパーソナリティを務めるラジオ番組「教養のエチュード」にゲストとしてブリリアン…

Brilliant Blue * Real

そうか、あれはもう六月のことか。 公開フィードバック番組をはじめたんだ。それに「ブリリア…

文章を書いていなかったら、ぼくはあなたと出会えていなかった。

ふと思う。「文章を書いていなかったら出会っていなかっただろうな」って。年を重ねるにつれて…

帆を張る

海に出た。 潮の香り、鷗の声、波のたゆたい。そして風を感じた。ヨットのおもしろさは、風を…

書いた量と推敲の量は、裏切らない。

第三回教養のエチュード賞への応募作品に対して、一通ずつ手紙を書いています。 前回も「読むことは教養のエチュード」と名付けて、全ての作品にコメントを添えて紹介したけれど、今回は一人1000文字ずつだから一段と気合が入っています。「読むこと」を最大化させることは「書くこと」だから、真剣に読むためには書かなきゃいけない。そう、ぼくにとって読むことは教養のエチュードなんです。 回を重ねるとわかってくることがあって。たとえば、一回目からずっと作品を届けてくれる人がいます。考えてみれ

「じぶん」について

ぼくという人間は、人の話を聴く人であり、文章を書く人であり、おいしいコーヒーを淹れる人で…

文章と建築

いろんな種類の文章を書いている。 コピーを書いたり、インタビュー記事を書いたり、概要をま…

門出

時間さえあれば延々と、何かを書くことができる。読んで、書いて、の繰り返しで、ことばは洗練…

ロバートとベートーヴェンとの対話

大好きなお二人と会って来ました。 写真家のワタナベアニさんとアートディレクターの千原徹也…

肌で会おう「こんにちは」【日記】

パレスチナ料理研究家のSuga Azusaさんが大阪で写真展を開くことになり、福岡からはるばるやっ…

毎日が下拵え

下拵えしているものだけがチャンスに気付くことができる。そこには「運」も「偶然」もなく。い…

パレスチナの旅わたしの旅

Suga Azusaさんの個展『パレスチナの旅わたしの旅』に行ってきた。 会いたい人だった。以前、オンラインでインタビューをさせてもらったことがある。彼女の口から語られる言葉は、彼女の身体であり、彼女の魂であった。その土地に足を踏み入れた時から、彼女はパレスチナに関する活動を続けている。 * Azusaさんがパレスチナへはじめて訪れたのは2015年。当時、地中海の小さな孤島であるマルタ共和国に住んでいた。仕事でトルコに行った際、ヨルダン人の友人から連絡があった。「結婚す