【フリーランス/個人事業主向け】コロナで収入が減っていない理由②
フリーランス2年目の石田です。
九州を中心にスポーツトレーナー、鍼灸師、組織マネジメント、コンサルなどの仕事をしています。
今回は第2段です。
前回は【事業ポートフォリオ】について話しました。
簡単に説明すると
異なる市場を狙う(一部被るのはOK)ということ。
コロナでフィットネスジムはほぼ閉鎖しました。
なので「事業ポートフォリオを組む」を「事業を複数持つ」と解釈してしまうと危険です。
僕が言いたい「事業ポートフォリオを組む」とは「様々な市場を狙う」ことです。
類似している市場だけで事業ポートフォリオを組むと、今回のような事態で一気に潰れる危険性が高まります。
詳しくは前回の記事をご覧ください。
今回は前回の続きです。
事業ポートフォリオでは異なる市場を狙うと言いましたが、類似する時は類似します。
自分の武器(スキル)には限りがあるので、狙いたくても狙えない市場はたくさんあります。
そんな時にもう1つ考えるポートフォリオがあります。
1.【異なる地域を狙う】地域ポートフォリオ
2つ目は「事業ポートフォリオ」です。
これは日本の情報格差を利用しているため賛否がありますが、今回収入が減っていないのは地域ポートフォリオのおかげです。
皆さんはどこにお住まいですか?
東京、神奈川、千葉などの関東圏
大阪、兵庫、京都などの関西圏
福岡、熊本、大分などの九州圏
様々だと思います。
オフラインを中心にしてきたフリーランス、個人事業主は自身が居住している地域周りでの仕事が多いはずです。
関東在住で毎日広島まで仕事しに行っている方いますか?
おそらくいないません。
「地域ポートフォリオ」とはその名の通り展開する事業を地域レベル(市区町村/都道府県etc...)で分散していくということです。
Aさん
【事業内容】
フィットネスジム(新宿区に5店舗)
こういった方がいるとします。
この5つのフィットネスジムを1つの地域に集中させてしまっている場合、今頃営業停止、営業時間短縮、売上高低下など起きているはずです。
新型コロナウイルスによる感染病拡大や災害(地震,台風etc...)、公害は比較的広い地域に影響を及ぼします。
今回の場合、関東圏でオフラインの仕事はほぼできない状態にあります。
緊急事態宣言が発令され、より自粛ムードが強くなりました。
仕事の都合上出勤されている方はいると思いますが、無駄に人と接触することは避けます。
仕事終わりに行っていたジムやリラクゼーション点、居酒屋、バーなどにも足を運ぼうとしません。
このAさんは東京都新宿区だけに展開しています。
この場合どうなるでしょか?
「新宿区のここの地域は自粛して欲しいけど、ここの地域は自粛しなくてもいいよ!」
とかないですよね。
緊急事態宣言も自粛ムードももう少し大きい地域レベルで広がっています。
なのでAさんの持つ5店舗は全て同じような打撃を受けます。
会社としての売上高は著しく落ちるでしょう。
これが1つの地域に事業を展開するリスクです。
今回で言えば緊急事態前言が発令された7都市はオフラインの仕事がほぼできません。
できたとしても周りから非難の声が上がるでしょう。
ただ地方はどうでしょうか?
僕がよく関わっている熊本では余裕で仕事しています。
一部企業は自粛していますが、都市圏に比べるとリテラシーは低いです。
冒頭でも言った情報格差です。
正直これを利用しているのは微妙です。
ただ僕が生きれているのもこれが1つの要因です。
コロナ関係なしに普段から情報格差を狙えばビジネスは展開できます。
僕が生まれ育った大阪では鍼灸師が溢れています。
養成校も多いです。
なのに需要がそこまで高くないため「鍼灸師の供給過多」となっています。
ですが九州地方では鍼灸師が少ないです。
また福岡以外はほとんどいません。
なので僕は熊本のクリニックに非常勤鍼灸師として働いています。
また他に鍼灸師がいないため切られる可能性も低いです。
週1回ですがそれなりに頂いています。
日本国内だけの話ではなく、日本から東南アジアにいくのも同じです。
逆にアメリカや中国と比べると日本は遅れているので、そこからサービスを引っ張ってくるというやり方もあります。
闘うフィールド(地域)を変える。
良い戦略だと思っているのでぜひ試してください。
前回の「事業ポートフォリオ」では異なる市場を狙うと言いましたが、自分の武器の都合で市場が偏ってしまう可能性はあります。
そのような時に「地域ポートフォリオ」を用いればうまく分散させることができます。
ただこれで地域ポートフォリオが終わりではありません。
次に最も重要なことを言います。
2.オンラインも「地域の1つ」
そう、これが地域ポートフォリオで最も重要なことです。
僕は以前からマネジメント業務やコンサル業務などは全てオンラインで完結させていました。
理由は簡単でオフラインにする必要がないからです。
日本全体として新しいものを拒みがちなのでオンラインが進む速度は他国より遅いです。
企業はもちろんですが高校や大学も以前からオフラインを廃止し、オンラインへ移行できた部分があるはずです。
思い出してください。
「これわざわざ出勤/登校する必要あった?」
と思ったことありませんか?
僕は山ほどあります。
オリエンテーションや座学なんて自宅から受ける方がいいです。
移動時間が無駄です。
サボる学生がいたとしてもそれは本人のせいでもあり、学校側の問題でもある。
面白くもないお経のような授業サボられて当然です。
面白い授業ならオンライン、オフライン関係なく興味津々で受けます。
この状況なのでオンラインが急激に普及していますが、コロナによる影響が出ていなくてもオンラインは普及していたはずです。
それぐらいなら誰でも予想つくはずです。
しかし日本人は変化を嫌い、オンラインで済むものもオフラインでこなして来ました。
企業も個人もオンラインに慣れていないため世の中のビジネスマンはあたふたしています。
これがコロナで
収入が減った人
と
収入が減っていない人/増えた人
の違いです。
3.まとめ
いかがでしたか?
前回の「事業ポートフォリオ」と今回の「地域ポートフォリオ」。
ポートフォリオという言葉はどこでも聞く言葉なので、簡単に捉えがちです。
しっかり使えばここまで使えます。
ただ僕も完全に使いこなせているわけではありません。
収入は減っておらず、少し上がりましたが爆上がりはしていません。
オフラインの仕事もそれなりに多かったので甘さを痛感しました。
2つの記事で伝えたいのはポートフォリオの重要性です。
オンラインがよくて、オフラインがダメということではありません。
バランスが大切です。
これからもコロナの影響が続くと思います。
感染拡大防止に努めるのは当然です。
手洗いやうがい、不要不急な外出自粛などできることはしましょう。
同時にビジネスマンの皆さんはコロナが少し収束した時、どのよなアクションをとるか考えましょう。
恐らく生活も働き方も売れるサービスも変わっていくはずです。
正解はありません。
仮説を立てて検証する。
これだけです。
全国民でこの苦しい状況を乗り越えましょう。
Athletics Innovator's Community代表 |アスリートが競技に集中できる環境を作ります。