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Lisseプロダクト開発グループ2023年の取り組みを紹介します

契約書レビュー支援AI「LeCHECK」を開発するスタートアップの株式会社リセで、エンジニアリングマネージャーとスクラムマスターをしている阿部です。

メリークリスマス!🎄
今回は、会社やプロダクト開発グループでの2023年に行なった取り組みを総決算記事となっております。記事ボリュームが大きくなってしまいましたが、ぜひぜひご覧ください!


会社の出来事


新規事業を開始

今までLisseでは、契約書レビュー支援AIクラウド「LeCHECK」と契約書翻訳「LeTRANSLATE」という2つのプロダクトを開発・提供してきましたが、今年から新規事業が始まりました。

それが、こちらの契約書管理クラウド「LeFILING」です!

LeFILING LPバナー

2023年末現在ではβ版という位置付けではありますが、正式版提供に向けて来年も引き続き開発を行なっていきます!

資金調達

資金調達も無事にクローズして、今回のラウンドで弁護士ドットコム株式会社様をはじめ、様々な株主様が新たに加わっていただけました!

従業員数100名突破

今年4月にCHROが参画し、採用活動が3段階くらい一気にアップグレードされ、今年1年間だけでもたくさんの方が新たに参画しました!
結果、昨年末は50名程度だったのですが、現在は総従業員数が100名を超えるほどまで会社規模が大きくなりました。

ちなみに新規参画したCHROは、LeSSと呼ばれる大規模スクラムの認定資格ホルダーであり、エンジニアとも共通言語で会話をしてくれるとても心強い方です。

オフィス移転

従業員数も増えてオフィス内に人が入り切らなくなったこともあり、サテライトオフィスを借りるなどしていましたが、2023年12月にWeWork KANDA SQUAREに移転を行いました!

入居前の様子

以前は部署によってオフィスが異なり、顔を合わせることが少なくなった方々もいましたが、現在は全部署がこの新オフィスで勤務しています。(システム開発部は引き続き大半のメンバーがリモート勤務をしています)

年末には、新オフィスで株主様や内定者の方々もお招きしての忘年会&オフィス移転パーティーを行いました!「役員ジャンケン大会」では豪華景品が配られるなど、楽しいひと時でした(私は何もGETできませんでした😇)

開発プロセス


スプリントの見直し

今まではスプリント最終週 金曜日の夜にリリースを行なっていたのですが、障害が発生した際にはメンバーに土日対応してもらう可能性がある状態でした。

メンバーの負担の他にも、利用している第三者サービスへの問い合わせなどが土日ではスムーズに行えないのではないか懸念もあり、リリース日を木曜日に変更しようという話になりました。

それに合わせて、開発時間をちゃんと確保するため、今までのスプリントの流れを見直して、新しい体制にブラッシュアップされました!

単体テストの自動実行環境を整備

今まで単体テストは各自が単体テストを全実行して全て通ることを確認してからPRを出すというフローになっていましたが、PRを出したタイミングでテストが自動で走るようになりました!

完成の定義の明文化・コーディングルールをアップデート

スクラムを数年間やっていて、今さら「完成の定義」作っているのかよ・・・と言われても仕方無いですが、今まで暗黙の了解だった部分を明文化しました!

今まであまりメンバーの入れ替わりというものも発生してこなかったのでやってこれていた部分がありましたが、今後の新しいメンバーがどんどん入ることを見越して、暗黙の了解を無くしていこうという取り組みの一環です。

コーディングルールもテックリードがアップデートを行ってくれて、この辺りも統一・明文化が進みました!

リグレッションテスト自動化の取り組みを開始

現在も人手によるリリース前のリグレッションテストは残っていますが、自動化への取り組みを始めました!

テスト自動化サービスは様々ありますが、Lisseでは「Magic Pod」を導入して、現在はテストシナリオをMagic Pod上で構築・試運転中となっています。

年明けからは実際に一部リグレッションテストの代替として走らせることを予定しており、来年は今年以上に本格運用していく計画になっています。

組織体制


チーム体制の見直し

2022年は3つの開発チーム(9名)でプロダクトの開発を行っていましたが、社内異動などにより年始のタイミングでは開発チームに所属するエンジニアが6名となりました。

チーム体制を見直すにあたって、EMから体制を指示をするのではなく、エンジニアたち自身でチーム体制を考えるという方法を取りました。結果、現在は1チームで開発を行っています。

チーム体制を考える際には、議論の前提知識となる情報インプットを行い、Lisseの開発チームに求めること・エンジニアに約束することを提示して議論を行いました。

【議論の前提知識となる情報】

  • 各々が持っているスキル

  • スクラムでの各ロールの役割

  • 「フィーチャーチーム」と「コンポーネントチーム」について

  • 「プロダクト」と「プロジェクト」の違いについて

  • 「プロダクト」に含まれる範囲の考え方について

  • 「リソース効率」と「フロー効率」について

  • 「部分最適化」と「全体最適化」について

  • 「アジャイル宣言」について

【チームに求めるもの】

  • プロダクトとプロセスにオーナーシップを持つ

  • スクラムチーム内・ステイクホルダーとの協力

【開発メンバーに約束するもの】

  • チームの構成期間は最低でも6ヶ月は変更しないこと(退職者が多数発生などがない限りという条件下。幸いにも発生しませんでした。)

  • 「チームに求めるもの」が考慮されている限り、結果としてどうなろうとチーム構成について支持すること。

  • PO・スクラムマスターの職務を全うし、チームをサポートしていくこと(CTO兼PO・EM兼スクラムマスターということで、開発チームを引き続きサポートしていくことを改めて表明する意図。)

EM・スクラムマスター・テックリードを設置

EM兼スクラムマスターは厳密には2022年10月から始まっていますが、今年からテックリードを再度設置し、EM・スクラムマスター・テックリードが社内にいる初めての1年間でした!

こちらの記事でもお話ししています!

エンジニアペルソナを策定

会社のMission / Vision / Valueは2022年秋ごろに策定されましたが、エンジニア採用をしていくにあたって、Lisseのエンジニア像をより正確に共通認識を持つために「エンジニアペルソナ」を策定しました!

一般的な「ペルソナ」という言葉からイメージされるようなものではなく、全社MVVからブレイクダウンしてきた部門MVVのようなものに仕上がりました。

我々はテクノロジーを駆使しながら、プロダクトが生み出す価値を最大化することを常に目指す。
そのため、

Taking Ownership:
一人一人が責任感を持って考え抜き、提案し、実行する。
Next Level :
個人としてもチームとしても、困難を乗り越えていけるレベルアップを進んで行なう。
Collaboration :
知恵や能力を活かし合えるコミュニケーションを行う。
Adaptation :
完璧な計画は無いと理解し、変化を受け入れ、計画・行動を変えていく。

Lisseエンジニアペルソナ

評価・目標管理制度を開始

今まではCTO・CEOと年に1回の評価面談を行い、評価が行われていましたが、コース・グレード・ロールとそれに基づく各ポジションでの職務を明文化して、各自のポジションから目標を立てる体制になりました!

この体制下での評価はまだ行われていませんが、各自で立てた目標の達成度をベースに行われる予定になっています。

ジェネラリストコース:
広い視野と豊富な経験をもとにチームと組織のパフォーマンスを最大化するプロフェッショナル人材
スペシャリストコース: 
プロダクト開発や運用、社内業務効率化のおいて責任を持ち、専門的な技術・知識を活かすプロフェッショナル人材

グレードは5段階
1. ジュニア
2. ミドル
3. アドバンスドミドル
4. エキスパート
5. アドバンスドエキスパート

コースとグレード

エンジニア育成サービスを導入

12月からは主にJr.メンバーのアウトプット用の環境として、「Track Training」というサービスを導入しました!

今まではOJT形式の「実戦で成長スタイル」で育成を行なっておりましたが、常に育成用に都合がいいタスクが用意できるわけでもないため、メンバーのレベルに合っていない簡単すぎる or 難しすぎるタスクが振られるというムラがありました。

難しいタスクについては、先輩とペアプロ/モブプロなど行いながら取り組むことは出来ますが、トレーナーメンバーの負担増加やトレーナーの状況によっては十二分にサポートを受けられない状況というのも必然的に発生してしまうため、各メンバーがより自走して学習・スキルアップを行えるようにしたいという思いから、導入を決定しました。

ナレッジ共有の場を追加

今までも #dev-randomというSlackの雑談チャンネルがあり、そこで自由に記事など共有していましたが、おすすめの書籍を蓄積する場所と、ちょっとした開発のtips・学習の成果など共有するLightなSlackチャンネルが作られました!

書籍は「Lisse Dev Library」という名前でNotionにて管理しています。対象読者層が分かるように各書籍には推奨コース・グレードを設定されており、また、「シリーズ」(例: 「チームを引っ張る貴方へ」)という括りで目指す姿に応じたおすすめ書籍が見られるようになっています。

Lisse Dev Libraryの一部書籍

Tips共有は、#we_love_codingというSlackチャンネルが新しく作られてこちらも自由に投稿ができるようになっています。こちらは、テックリードが主導して進めてくれました!
今年の秋から海外大学のオンライン授業でCS学位取得に励んでいるテックリードのアウトプット目的で始まりましたが、現在ではテックリード以外のメンバーも投稿してくれています。

エンジニア社内ミートアップを初開催

下半期が始まる10月に、全国でリモートしている開発チームメンバーが集まって、主に組織の方向性・チームビルディングに関するアジェンダで半日間コードを書かずにみんなでお話しするという催しを行いました!

開催の背景として、とある退職者の送別会の帰り道にメンバーから「これから色々な仕組み作りが加速して、思ったことをすぐに行動に移せてチャレンジできた"黄金期"が終わってしまうと感じている」という言葉を聞いたことがキッカケでした。

会社の最初期から参画している私自身も人が増えるタイミングや組織が形作られていくフェーズで似た感情を過去に抱いていたこともありますが、現在でもまだまだチャレンジできる土壌は変わらず残っていると日々常々感じています。
ただ、メンバーがそのように感じているのは、EMとして組織の方向性をしっかりと示せていなかったことに起因したのではないかという思いに至り、1ヶ月後にちょうど下半期に入るということもあったので弾丸開催しました!

EMはどんな戦略を描きながら組織開発しているのか・POはプロダクトの今後についてどう考えているのかをお話しして質問を受け付けたり、各メンバーはどんな思いを持ちながら働いているのかドラッカー風エクササイズを行うという時間になりました。

採用


採用プロセスを刷新

EMを拝命して、今まではCTOが1人で行っていた採用活動に私も関与することになり、採用プロセスも刷新しました!

主に変わった点として、①コーディングテストと②配属予定候補チームのメンバーとの面談をプロセスに追加しました。

コーディングテスト導入当初は、エンジニアが考えた問題を候補者の方とZoomを繋ぎながらライブコーディングで解いていただき、その後に回答を元にディスカッションという形式で行っていました。

採用広報を開始

採用プロセスを刷新するだけでなく、候補者の方々に会社のことをもっと知ってもらう機会を提供しようということで、このnoteを開始したり、採用ピッチの公開をしました!

採用ピッチはこちら

noteは徐々に筆が乗らなくなってしまい、更新が滞ってしまいましたが、来年も引き続き頑張って発信していこうと思います😇

イベントスポンサーを初実施

このnoteでもチラホラと紹介をしていましたが、会社として初?イベントスポンサーを3件実施しました!

  • PyCon APAC 2023

  • 技術同人誌博覧会 #9

  • RSGT 2024(2024年1月9~10日 開催)

ブースイメージを考えて備品を用意し、後述のノベルティを準備したりと、初体験だらけでしたがイベントではたくさんのエンジニアさんとお話ししたり、同じくスポンサーブースを出展していた他社さんと交流することが出来ました。

お話しさせていただいた他社さんの中には「合同でイベントをやりましょう!」というお話しをさせて頂いている企業様もおり、今まで開発組織の外部露出はあまり行ってこれていませんでしたが、来年もこの調子でたくさんの方々と交流できることを今から楽しみにしています!

ちなみに、RSGT2024では弊社CTOがスポンサーセッションを行う予定になっています!皆様ぜひ足をお運びください!

Lisseグッズを制作

イベントスポンサーでブースを出すにあたって、ユニフォームやリーフレット、ノベルティも色々と誕生しました!

2023年の制作物一部

Lisseにはデザイナー職のメンバーがいないため、Adobeを使えるフロントエンドのエンジニアと協力したり、Canvaをフル活用するなどして制作しました。

イベントなどで皆様にお配りしているので、機会があれば、ぜひブースまで遊びに来てください!

新規メンバーの参画

このように採用関連で色々な施策を行った2023年ですが、最終的に7名の方々がLisseプロダクト開発グループへの新規参画が決定しました!
既存のグループメンバーは6名でしたので、倍以上に拡大することが出来ました。

エンジニア2~3年目だったり、EMをしていた方だったりと、様々なバックグラウンドを持つメンバーの参画が決まり、来年はもっとたくさんのチャレンジをできるような開発組織になれる(する)ように引き続き頑張っていこうと思います💪


今回はここまで!また次の記事でお会いしましょう〜〜🕊️
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