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仕事と自分を変える「リスト」の魔法を読み終えて


堀正岳さんの「仕事と自分を変える 「リスト」の魔法」を読み終えました。
堀さんのリスト哲学が込められた本書の感想を残します。

Lifehacking.jpでご活躍されている堀さんには、インターネットROMしていた頃からblog、各著書を拝読させて頂いておりました。
lifehack、文具、ガジェット、デジタルツールなど多くを教えて頂いた一人です。(最近は気候変動について勉強するキッカケを頂きました。)

1月24日にKindle版を購入し、25日から読み始め、ようやく読み終えることができました。

言い訳ですが、ワンモアヌークや他の本を併読していましたし…。
また、読書方法の実験として「読んで書いて読む」という、今まで以上に細かくメモをしながら読んでいたこともあって、思った以上に時間がかかってしまいました。
(この読書方法は別の記事にしたいと考えています。)

リストという深み

読み終えてのファーストインプレッションは
「リストは面白い!そして単純ゆえに深い」ということです。

買い物リストから自分が生きる意味リストといった哲学に至るまで、人とリストは書くという行為によって共存しています。
本書を読んで、生活の中にリストがどれほど浸透しているかも改めて実感しました。結構、無自覚にリストを使っている感じがします。

また一言でリストといっても、様々なリストを作った先人、古くからの歴史があり、リストによって発展し現在に至っていると言っても過言ではないと感じています。

本書は、紙とペンを用意して読むとより面白い本だと思います。
読書中にリストを書き始めると、魔法がかかったようにリストが書けるのです。

リストをかくと頭の中で色々な事例や事柄がつながり、それをまたリストにしていく。リストとリストを矢印でつなぎ、矢印の意味をリストで書く。
思考がどんどん、構造化されみえる化してくるのです。

私にとって、これが実に楽しい体験となりました。
そしてリストの深さについて改めて「沼だな」と感じた本でした。

リストとタスク管理

私にとって、最もリストと切り離せない関係にあるのがタスク管理です。
タスク管理について、GTD、PDCAなどそのメソッドは既に星の数ほどあり、そして個々がそれぞれの生活、仕事の中で、その人のスタイルに合わせてアレンジされて使っています。
メソッドもツールも時代と共に変わり、新陳代謝を繰り返しながら発展してきました。

多くの人が幸せになるため、人生を豊かにするために、タスク管理を実践していると思います。
私自身も様々なメソッドを試しては変え、トライ&エラーを繰り返してきた一人です。

しかし、時代がより不安定で複雑で理解し難いところまできた現代において、これらツールやメソッドが多様化し過ぎ、手段と目的が逆転しているケースが自分の中にありました。

そんな時に堀さんがリストの本を出すと知って「そうきたか!」と興奮しました。私の中でカオス化したタスク管理という課題に対しての答えを直感しました。そして、リストという単純かつ原理原則的なメソッドに回帰していくことが不思議でもあり人間的で自然に思えました。

おそらく誌面の関係上、書ききれなかったリストもたくさんあると思います。
例えば、ワークショップ的なリストを考えることや、チームとしてのリスト、はたまたマンガのコマもリストメソッドの存在としてありだと思っています。(↓につけたマンガのコマで思いつきました。)

考えるとは書くこと

以前より「考えることは書くこと」をモットーにしていました。
頭の中にあることは単なる想いであり、書き出して形にして初めて「考えた」と自分の中で定義しました。

その「考える」という一番シンプルなフォームがリストになります。
少し考えを深くすると「アウトラインで考える」という方がしっくりきますね。

頭の中で考えていることは実に複雑でカオスです。
それを一つ一つ言葉にしていくのは、時間と労力を必要とします。
しかし、そうしないと「考えたこと」にはならないのです。

解像度という言葉

一つ、個人的にどうにも腑に落ちないところを。

本書の中で「解像度」という言葉が出てきます。

表現を細分化して、ものごとをより正確に捉える「解像度」の能力が挙げられます。
(『仕事と自分を変える「リスト」の魔法』No1668「クジラを知らない人にクジラについて教える」項より。)

テーマによって書かれたリストをより深く、細かくしていくことだと思うのですが、これをイメージするのが、今の私にはとても難しい。
どうしても「解像度」という言葉が「粒(点)」をイメージしてしまうのです。

コンテキストと文章構造から、なんとなく理解しているつもりなのですが、噛み砕いた言語化ができない。
だからこそ堀さんは「解像度」という言葉を選んだと思うのですが、
ここだけなぜか言葉としてしっくりこないのです。

言語化には限界があります。
人の思考、知識によって意味合いが変わってきます。

ここでの「解像度」という言葉の意味を考え、理解する必要があると感じています。
自分の中に語彙が少なく、弱いところですねぇ…。
今の自分は、もう少し時間をかけて学ばらければなりません。

さいごに

この本から得られるインプレッションは、とても多彩です。
おそらく、本書に関して多様な感想が生まれると思います。

読みやすく、とても既知感があるので、読んだ後に「あまり為にならなかった」という感想になってしまう可能性もありえます。

考え過ぎかもしれませんが、
単純化された他人の考えが混じった感想でしか無いと私は思います。
本物のリストはもっと深い自分の中にあるのですから。

堀さんが「リスト」の深淵に足を踏み入れ、書籍化されたことに敬意をもって感謝します。

◆この本のスゴイところ10撰+α
・ハッキリ、スッキリ リストで人生が豊かになる
・有名人のリストが見れる
・リストには深い歴史があることを教えてくれる
・文章が論理的に書けるキッカケになる
・リストで人を助けることができる
・繰り返し使えるテクニックがたくさん書いてある
・リストのスペシャリストが書いた本である
・リストという沼に足を入れた勇気!
・リストで自分自身と向き合い、言語化することを言及したこと
・リストから得られる着想リンクがハンパないことに気が付く

・リストは面白い!


ちょっと褒め過ぎでしょうか。
私は堀さんのファンであり、本記事は個人の感想です。(関係性明示)

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20200215:新規作成、追記修正、記事投稿
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