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まるで絵画のような写真。

ここ数週間ほどTwitter上で写真を投稿する際に頻繁に使用されている、ワードに関する話題を目にすることがあったので私も少しそれについて考えていました。

それはTwitterという狭い世界だけの話なのかもしれません。
Instagramでは見かけたこともないですし…。

少し詳しく書くと
写真を投稿しているアカウントの方が投稿の際の文言で

「まるで絵画のような夕焼けだった」や「ジブリのような森がありました」

という「~のよう」と写真をなにかに例える文言が結構前からTwitter流行っているんですね。

これがあまりにも多く使われているものなので、使いすぎに警鐘をならす人たちというのも一定数いるようなのです。

これは私の記憶でしかないのですが、表現の幅が狭まっているだったり、投稿を伸ばしたいがための売り文句だなんかとあちこちで批判されることもしばしば。

でも私を取り巻く人達の中にも多くその言葉を使用している人たちはいます。
なので少し考えてみました。

数字を追い求めた写真なの?撮りたくて撮った写真なの?


今回の文言を使って投稿する人と言うのはやはり他人に見てもらいたい。投稿につくイイネを伸ばしたい。あわよくばバズりたい。という思惑のある人が多いのじゃないでしょうか。
それか単に耳触りがいいというだけの人もいたり。
考えるのが面倒で、流行りの型にハメているだけという人もいるかもしれませんね。

かと言って別に投稿した写真が本来撮りたかった写真じゃないというわけでもないと思うんです。

でも投稿したからには伸びてほしい。
そんな気持ちが多くの人にはあるんじゃないでしょうか。

私もです。

これは主にSNSが写真を撮りだすきっかけとなった人に多い感情なのではないかと思います。

バズるとは共感性が重要で、わかるわかる!というような誰かに共有したくなるごく身近でライトな感情だということをたまに目にします。

そこに、ある程度写真を撮り続けているフォトグラファー(クリエイター?)や、プロの方々があれこれ問題を持ち出してきます。

見てほしいだけの写真なの?
それしか言えないのか?
本来の写真表現じゃねえ。

これは論点としてどうなのでしょうか。

Aさん-写真を見てほしくて投稿するよ。
Bさん-僕は写真が見られてなくてもただ好きだから投稿するよ。

この二人は議論すべきなのでしょうか…。

そもそも目的の違う人達なんだから議論も平行線を辿ってしまうような気もします…。



なので私は…



どっちでもいい!w

と思いましたw

どちらの言うこともわかります。

でもある程度写真を見てほしいという願望があったとしたら、やはりわかりやすく共感性のあるものへと寄せていかざるを得ないと思うんですよね。

もちろんTwitterで写真を投稿している人たちの中にはプロの人や、副業として生計を立てている方もいるのでしょう。
そして私のように素人だけれどもちょっとSNSで写真に力を入れている人もたくさんいます。

どんなにわかりにくい写真でも、尖っていてもその人のスタイルを求めてフォローする人たちもいます。

ですが、SNSに一番多い層と言うのはわかりやすいものを好み普通に日々を過ごす中で娯楽としてSNSを楽しんでいるライトユーザーじゃないでしょうか。

ここでライトユーザー(だけじゃないけどね)向けの投稿をしている方と、ちょっと玄人志向の人かそれ以上の人の間には隔たりが出来てしまうのも当然かと思います。

だって目的が違うんだもの。

30過ぎたおじさんの私がZ世代の流行りがわからないのと同じです。

表現の幅をたくさん持ち玄人目線で見ているフォトグラファーが
ライトユーザー向けの投稿をしているフォトグラファー(ここではそう仮定します)の心理が分かるわけがないのだ。

「~のような」を使うというのは投稿に共感性を持たせて、ライトユーザーをとりこみたいというツボをしっかり押さえたから使うものなのではないでしょうか。(全員がそうじゃないのはわかってる)

もちろん他のフォトグラファーの方々がその表現の乱用に対して警鐘を鳴らしたくなるのもよくわかります。

本当に多く使われている構文ですよね。

多くの人がその表現一辺倒になるとSNSがつまらなくなる。
TLに流れてくる写真も文言も同じで見る気がなくなってくる…。
そんなふうに思う方もいるかもしれませんね。

私は徐々にその文言の流行りというのも落ち着き、減っていくと思っています。

表現としては残るけども、そのうち新たな流行が生まれるでしょう。

きっとその時にも、新たな流行に対してなんらかの警鐘を鳴らす人達というのは出てくると思います。

なのでそういうのは気にせず使えばいいんじゃないかなぁと思いました。



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