家族とお金と幸せと #1「家族でお金の話ができると幸せになる」
こんにちは、ENMANの今井です。
日記など3日坊主でやめてしまう僕ですが、noteは皆さんに反応してもらえるので、楽しく続けられています。
いつも本当にありがとうございます!
さて、前回までのnoteでは、とある方から伺った
介護施設の話にヒントを得て、3回にわたる連載をしてきました。
今回からは、普段私が考えている「家族とお金と幸せと」というテーマで連載をしようと思います。
連載第1弾は「家族でお金の話ができると幸せになる」です。
関連するレポートを紹介しつつ、僕自身が実際に妻とどんな話をしていたかも思い出しながら書いてみようと思います。
今回は3分程度で読める分量になっているかと思います。
お手すきの際に楽しんでください。
それでは本編どうぞ!
お金の話が出来ている夫婦ほど仲が良い
不動産テック総合サービスRENOSY(リノシー)を運営するGA technologiesが、家事支援サービスを提供する株式会社ベアーズと共同で、全国の子育てをしている共働き夫婦を対象にアンケート調査をしました(調査は2021年11月に実施)。
調査の結論は、
です。
①については、お金の話を全くしたくないわけではなく、どうやらお金の話をしたいとは思うが、現実としてできていない、ということのようです
ではなぜお金の話ができていないのか?
理由について、最も多かったのは「何から始めてよいかわからない」で、
次いで「十分な知識がない」、「きっかけがない」や「忙しくて時間がない」となります。
②について、レポートの中では、夫婦間のコミュニケーションの満足度について、お金の話ができている層とできていない層とを比較し、できている層のほうが満足度が高い、という結果に基づいて夫婦仲が良い、という結論を導いています。
考察1 なぜ夫婦でお金の話ができないのか?
レポートはここまでで終わるのですが、僕の疑問は「お金の話ができない本当の理由って何だろう?」です。
だって、お金の話をもっとしたいと思っているのに、実際にはできずにいて、できない理由を聞くと、知識がない、きっかけがない、忙しくて時間がないなど受け身な回答が目立ちます。
ということは、重たい腰が上がらない、できない根源的な理由があるのではないでしょうか?
そこで、ここからは僕の個人的な考察になります。
理由①:お金のリテラシーが低いから
時はさかのぼり、江戸時代。
職能に基づく士農工商という身分制のもと、お金を稼ぐ商人が最も卑しく、「武士は食わねど高楊枝」と質素でつつましく生きることを善しとしました。
そこからお金のリテラシーが大きく低下してしまった結果、そもそもお金の話をすること自体が忌避されているのではないでしょうか。
特にお金は計算できてしまいますので、数字をもって話すことが大事になります。その点で、お金の話に積極的に触れる機会が減り、「十分な知識がない」といった回答が出ているのかなと思いました。
理由②:「自分のお金=自由の秤」になっているから
また、お金=「自分の自由の秤」になっている面もあるかもしれません。
すなわち、高給取りであれば、「それだけ稼いでいるならもっと負担してよ」と言われることが嫌だったり、そこまで稼いでいないのであれば「その給与でその使い方する?」みたいに口出されるのが嫌、といった具合です。
ドキッとされた方、結構いるんじゃないでしょうか?笑
理由③:共働き夫婦は必要性・緊急性を感じていないから
加えて、共働き比率が高まったことで、日常的にお金に困ることはほとんどなくなり、そもそも話す必要性・緊急性がないということもあるでしょう。
アンケートで挙げられていた、「きっかけがない」や「忙しくて時間がない」などは、裏を返すと、
必要性・緊急性を感じていないとも取れます。
考察2 なぜ夫婦でお金の話をすると仲良くなるのか?
アンケートでは、お金の話をする夫婦は仲が良い、という結果が示されましたが、僕が気になったのは「なぜお金の話ができている夫婦がいて、彼らは仲が良いのか?」です。
結論としては、
だと思います。
まず前半の「将来の話を共有できている」という部分ですが、
先述の通り、共働き夫婦が増えてきた中で、いま食べるのに窮するという状態は減ってきていると思います。
他方で、「子供ができたら」「家を買ったら」「入院したら」「車を買ったら」など将来のライフイベントに備えて、家族としてお金を貯めていくわけです。
ということは、どんなライフイベントを想定しているかなどの将来の過ごし方・暮らしを夫婦で共有していることが重要だと思います。
夫婦としての将来像を話せるからこそ、夫(妻)は自分との幸せな暮らしを描いてくれているのだと安心できますし、一緒の目標に向かって頑張る仲間という信頼感も生まれますよね。
また、想定したライフイベントの際にどのくらいお金が必要になりそうなのか(使いたいのか)のすり合わせまでできていると納得感が生まれます。
どういうことかというと、例えば子育てを例に挙げても、公立の小中高と進学し、公立(国立)大学まで進学させるのと、お受験する、留学する、医学部に通わせるなどではお金のかかり方が全く異なります。
家だってそうですよね。都内のタワマンに住みたいのか、地方で一軒家なのかなど全然予算が変わってきます。
将来の過ごし方が擦りあえば、いつまでにどれくらい貯めなければいけないかの目線が合って、それまでに貯蓄・運用・消費をどういうバランスで行うのかなど具体的な話ができそうです。
お互いが納得した将来の家族の幸せの形を共有できるからこそ、夫婦仲が良くなる(家族が幸せになる)のかなと思います。
自分の経験を振り返っても、結婚前、家のこと、将来の家族のことなど話したときから妻とすごく仲良くなったなと思います。
(いろいろ大変な時もありましたが、喧嘩するほど仲が良いということで!笑)
長々と講釈垂れましたが、そもそもそこまで腹を割って話せる関係性であること自体が仲の良さの証明になっているのかもしれませんね笑
まとめ
ではまとめに入りましょう。
夫婦でお金の話をしづらい主な理由として、以下の3つを挙げました
他方で、いずれも「今」に集中しているからこそ生まれるハードルです。
夫婦・家族でのお金の話をするには、
「将来の家族の幸せの形(Goal)」を共有し、お互いに納得することが大事です。Goalが固まってから、How toの話をしましょう!(コンサル風に)
というわけで、まずはお金の話に入る前に、
夫婦の将来、家族の将来をどう考えているのか、
少しずつでも話し合える関係になると、
みんな幸せになるんじゃないかと思っています。
いかがでしたでしょうか?
ご自身のことを振り返って、パートナーの方、家族とお金の話できていますか?仲良しですか?
今回は主に子育て世代やこれから結婚しようと思っている方などを念頭に「家族でお金の話ができると幸せになる」について書かせていただきました。
次回は、もう少し人生の先輩方の大きなライフイベント「定年退職、リタイア」に関して書いてみようと思います。
今回も読んでいただきありがとうございました!
発見があった、分かりやすかった、などあれば是非スキ・フォロー、Twitter(X)のDMなどよろしくお願いいたします!
では、また次回のnoteで!