介護費用問題解決の処方箋
こんにちは!今井です。
前回はかなり怖くて暗い内容のnoteを書いてしまいましたね…すみません!
今回は、暗い未来にならないようにどんな処方箋がありそうか、という明るい未来の話をできればと
思います。
全部で5分程度で読める分量にしたかったので、
詳細まで触れきれない部分があります。
ご容赦ください…
もっとここが知りたい・聞きたいなどあれば、
コメント、Twitter(X)のDM等でご連絡いただければと思います。
では、早速本編どうぞ!
1.想定するケース
少しリアルに考えられるように、前回同様条件設定をして書いていきたいと思います。
2.主な処方箋として何があるか?
では、どのような処方箋が考えられるのかについて紹介していきたいと思います。
まず、「介護費用が支払えない」という状態を回避する処方箋としては大きく3つに分けられます。
そして、②・③はすでに介護が始まった方が、いざ介護費用を払い始めてから不足しそうな場合の対応になりますので、今回は①に絞って紹介できればと思います。
なお、今回割愛した②・③については、以下の朝日新聞の記事が分かりやすいまとめ方をされていると思いましたので、興味ある方はご参考ください!
記事の中にある「リバースモーゲージ」というキーワードについては残念ながら記事内での解説がないため、後段で記載する「リースバック」の中で簡単にご説明できればと思います。
3.事前の対策としての処方箋の紹介
では、事前の対策としてどのようなことがありうるでしょうか?
実際に上記の資産状況や健康状態、家族構成などをヒアリングしながら対話しているような形で書いてみたいと思います。
今回のケースでは現預金が700万円ということで、前回noteで書いた「最低500万円はあると安心」
というところは満たしていそうです。
他方で、仮にこの現預金に定期預金が含まれているとすると、万が一の場合、定期預金が解約できず、必要なのに引き出せないということがあり得ます。
なので、事前の対策その1としては、
「定期預金を解約し、普通預金に換えておく」
です。
また、認知症の診断は受けていないということですが、検査すらしたことがない、ということですので、一度検査されてもいいかもしれません。
なぜなら、今後実際に介護が必要になった場合に、
「要支援なのか要介護なのか」で受けられる保障が変わってきますし、また、お子様としても心の備えをすることが多少なりともできるからです。
というわけで、事前の対策その2としては、
「脳ドックなど認知症の検査をしておく」です。
次に、お子さんが2人、近くに住んでらっしゃるということで、今後助けてもらう場面がありそうです。
お子さんの力を借りるということに恥ずかしさや後ろめたさ、情けなさなどあるかもしれません。
でも、誰もが1人では生きていけないので、
助け合っていきましょう。
今後万が一介護が必要になった場合の役割分担や
施設入居の条件、考え方などについてお子さんと
一緒に話し合えると良いかもしれません。
色んな理解・協力が得られると、在宅介護にスムーズに移行できたり、突発的な出費が減ることで家計がやりくりしやすくなったりするはずです。
なので、事前の対策その3は、
「介護について家族で事前に話す」です。
また、不動産を2件お持ち(住宅用と賃貸用)ということで、この取り扱いについても備えることが出来そうです。
例えば、施設に入居してしまうのだ、というお考えであれば、住宅については今後不要になる可能性があります。
不動産は結構取扱いが難しいです。
認知症を発症し、意思判断能力がないとされてしまうと、住宅を自由に売却することや賃貸契約をすることなどが出来なくなってしまいます。
なので、
などが考えられます。
a)リースバックについては、簡単に言えば、住宅を不動産業者に売却し、その不動産業者から賃貸するということです。短期的には売却益が入りますし、施設入居までの期間は引き続き賃料を支払いながら住み続けられる点で無駄が少ないです。
他方で、所有権がなくなってしまいますので、相続をお考えの方、思い出の地がなくなってしまう寂しさを感じられる方にはお勧めできません…
ちなみに、リバースモーゲージというのは、
「持ち家を担保に融資を受ける方法」です。
リースバックとの大きな違いとしては、
①売却ではないので所有権は引き続きご自身にある
②年金と同様に、毎月少しずつ受け取ることも可能
③借入なので、利子付きで返済しないといけない
という点かと思います。
なお、リバースモーゲージは、死亡時に持ち家を売却して返済する仕組みのため、リースバックと同様にお子さんへ相続が出来ない点に注意が必要です。
b)の「資産としては、所有したまま、管理権限を
お子さんに託す方法」としては家族信託などがあります。
簡単に言うと、「管理権限をお子さんに託す代わりに、親の持ち物なので大切に管理してね」という契約を親子間で結ぶことになります。
登記簿上もきちんとお子さんが管理者である旨が明示されますので、家族間の約束でありつつ、第三者にもしっかり明示できる点で安全です。
ただし、リースバックやリバースモーゲージとは
異なり、親子で十分に話し、全員の合意をとることが前提になります。
(家族信託のイメージ図を載せておきますが、かなり端折って簡略化しているのでご容赦ください!)
というわけで、事前の対策その4は、
「不動産の取扱いを考える」です。
自分で対応したいという方はリースバックやリバースモーゲージの検討、親子で話すことに前向きな方は家族信託の検討をされると良いかと思います。
4.まとめ
今回は介護費用問題を解決する処方箋として、
・事前の備え、事後の対応があること
・事前の備えとして4つの対策
をお話してきました。
なお、このnoteの中でもたびたび記載しましたが、
どのような解決策がいいのかは、ご自身のお考えや家族の関係性の中で決まってくるものですので、
絶対の正解はないものだと思います。
「これが正解です!絶対おすすめです!」みたいに話す業者は基本的に信用ならないので、くれぐれもお気を付けを…苦笑
今回のnoteはいかがでしたでしょうか?
今回は、高齢者の方との対話をイメージして書いてみました。
読者の方が高齢者の親御さんをお持ちの方であれば、どんなふうに親と話せばいいのか分からないというお悩みが出るかもしれません。
その場合、Twitter(X)のDMなどで、お問い合わせや相談いただければフォローできる部分もあるかと思います。
お気軽にご連絡ください!
今回も読んでいただきありがとうございました!
発見があった、分かりやすかった、などあれば是非スキ・フォロー、Twitter(X)のDMなどよろしくお願いいたします!
では、また次回のnoteで!