決勝
5月29日
日本時間の早朝にてヨーロッパのNo1を決めるサッカーの試合が行われた。
対戦カードはレアルマドリード対リバプール
共に優勝回数も歴史も現在の勢いもあるチーム同士だった。
結論から言うと、この試合はかなり面白かった。
各監督の戦術がしっかりと遂行できる最高峰の選手たち。
それらの力が拮抗したものだから観ている側は楽しくないわけがない。
今回は試合時間ごとに起こったことや感じたことを書いていこうと思う。
まず、各チームの自分が見ていて思った特徴
レアル 横綱 リバプール 爆発的な攻撃力
主にリバプールが攻めて、マドリーは守備をする。
なんならリバプールのハーフサイドゲームに近かった。
なので前半15分を過ぎたあたりからリバプールの攻撃がハマり始める。
徐々にリバプールが決定機を作り始める。
しかし、マドリーの壁は厚く、且つGKクルトワは高レベルの集中力を維持し悉くシュートストップされた。
以前所属していたナバスとの比較が盛んにおこなわれているが、正直なところ、どちらもワールドクラスのキーパー。あとは好みの問題だけだと思う。
一方、マドリーは守備の後にシンプルにロングボールにて攻めに転じるが、がファンダイクが悉く対応。また、 ヴィニシウスがボールを持って運ぶも、リバプールの組織化された守備でスペースなく攻めあぐれる。(何ならヴィニシウスに対して3枚の対応をしているように見えた。)
リバプールは怪我明けだけれどもチアゴが先発しており、パスでリバプールに攻撃のスイッチの入れていた。見ていても、攻撃のリズムが早くなる。
前半30分。アンチェロッティ監督の指示が入ったのか
バルベルデが右ウイングから下がるようにプレーする。するとハーフサイドゲーム中ににもマドリー自陣に枚数が増えて、下がった分、モドリッチがドリブルするスペースが生まれる
前半35分にスタッズが表示されたがリバプールシュート8本 レアル0本
ある意味お互いの特徴を活かした内容だった。
また、レアル右サイドの攻防もかなり面白かった。ヴィニシウスのいない右サイドをリバプールはルイスディアスを配置して攻めることでヴィニシウスを無力化しようとしていたがその攻撃をカルバハルが抑える。昔のマンU対バルセロナ(2006決勝)の時のプジョル対Cロナウドを思い返す。
攻撃に目が行きやすいサッカーでもカルバハルの守備は圧巻だった。
前半42分。ハーフサイドゲームは続いていたが一瞬の隙をついてベンゼマが抜けだす。 ネットを揺らしたが、オフサイドの判定…そのまま少しマドリーに反撃ののろしを上げて前半は終了。
ハーフタイム
リバプールはここまで攻めても、決定機を作っても試合が動かない状況に不気味な印象を持つに違いない。何故ならレアルがこのまま守りつづけるわけもないし、最後にオフサイドとはいえネットを揺らされたのだから。「いつでもいけるよ?」そうマドリーに警告された気分だった。
予想していたように後半開始早々レアルが主導権を握り始める。
リバプールは変わらずヴィニシウスにスペースを与えないように3枚対応。 後半10分、お互いが攻めることによりゲームに激しさが増す。
そして後半13分、ついにゲームが動く。
警戒されてるヴィニシウスとは反対サイドでモドリッチ、カゼミーロの熟練のコンビネーションからバルベルデがドリブルで持ち上がる。
ヴィニシウスに警戒して手薄のマドリー右サイドは左サイドに比べて容易に突破出来た印象むしろ、散々ヴィニシウスに攻めさせたのはこの布石に感じた。
そしてバルベルデの対応をするためにリバプール守備陣4枚は左サイドにシフトしていく。そうなると大外にポジションを取れるのはヴィニシウス。つまり一番簡単に広範囲の視野を得られるのがバルベルデとヴィニシウスだった。もちろんセンターにはベンゼマがいる。
こうなればほぼ守備は崩壊している。点が動くかどうかは攻める側のミスか、GKのスーパーセーブに頼るしかないが、
バルベルデのシュート性のパスに反応したヴィニシウス。一瞬の出来事だったが確実に1点を取った。見事としか言いようがない。
リバプールは全員がウォッチャーになっていた。いや、ならざるを得なかった。SBはバルベルデの対応、CB1枚はフォローに備える、もう1枚はベンゼマを見る。アーノルドは残念ながらスペースを埋めるしかない。スペースを埋めつつ、ヴィニシウスまでケアするのはこのレベルではほぼ不可能だと思う。強いて言えば、少しでもマドリーの攻撃を遅らせてあと1枚でも戻ってきてればアーノルドはウォッチャーにならずに済んだかもしれないが、そうさせる余裕を持たせない程、マドリーの攻撃は速かった。
その後は引き続きリバプールが攻めてマドリーが守る展開だった。
印象的だったのは後半25分 ループ性のパスでクルトワの裏を取られるが、決死の対応。
以前アトレティコにいたクルトワがレアルのディ・マリアにループされ、ベイルに押し込まれた決勝戦があった。アトレティコで失点したパターンを彷彿させた。なんか似た状況であったが気迫もコンビネーションも違った。
35分サラーが抜け出すもクルトワのストップ
40分を過ぎたあたりからレアルが試合を終わらせにくる。
攻めるリバプール守るレアルマドリード。終始この状況は変わらなかった
攻めるリバプールも一歩及ばず、レアルマドリードの優勝で終わった。
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