ラディカル・プロダクト・シンキングを読んだ

すげーいいプロダクトを作るにはどうしたらいいんだろうなー。と考えるとプロダクトマネジメントが大事そう。だと思い。
この本にたどり着いた。

プロダクトにはビジョンが大事。大事だけどビジョンを持つだけじゃダメで、ビジョン駆動型のアプローチをとるべき。

プロダクトとは

世になんらか変化をもたらす仕組みだという。
プロダクトを作ることが目的になってはいかん。ということだ。
真の目的から外れた機能追加に一生懸命になっているうちに、競合は利用者の課題を解決して自分たちを抜き去っていくという。
「プロダクト病」と呼ばれる状態に陥ることでそうなってしまう。
ラディカルプロダクトシンキングしていくことでこの病を予防や治療できるという。

ここら辺は読んでて「あー…そうだよね。うまくいかないよね。」とうまくいかないに共感できることが多々あった。

ビジョン

プロダクトの根底にあるビジョンについても本ではかなり触れている。
ビジョンに限った話ではないが、ここ最近読んでいる本には共通してWhyやその根源的なモノをとにかく重要視している。
自分がそう思っているから、そういう本をとっている節もあるだろう。

プロダクト作りにおいては、終わることのない創作活動で迷子にならないように大事なわけだ。
迷子になっている…つまり、ユーザの本当の課題を解決しなかったり、一貫性のない機能拡張ばかりされてユーザの課題解決をしているものの、いつか競合にユーザを取られることになる状態と想像してみた。
解決すると決めた課題とハッピーになるユーザに集中してプロダクトは前に進まなければ成功することは難しいのだろう。

プロダクトの指標

プロダクトの状態を測るためにいろんな指標があるだろう。
本の中で印象的だったのは一般的な指標でなく、そのプロダクトにとって価値のあることを指標にしようね。というところだった。

価値のある指標とはなんぞや。というとプロダクトの成り立ちや検証したい仮説などその時々によって違うので、その時向き合おう。ってわけだ。

また、本の中にはOKRの悪影響という話があり大変興味深かった。
なんでもかんでもOKR、数値で評価。というのは危険でありビジョンに沿った定性的な目標にこそ本質的な成果につながることがありえるという。

社会への影響

この本の面白いところは、本の最後の方はプロダクトの社会的に及ぼす影響について書いてあるところだ。
作り手は善意で作っていても、社会に悪影響とも捉えられる影響を及ぼすことがあることを説明してくれる。

プラットフォーム革命にも書いてあったがプロダクトは広まれば広まるほど社会に与える影響は大きくなる。
なんらかトレードオフで社会的な悪影響があってもそのまま進まざるを得ないときだってあるだろうが、そんなときこそ内部外部への説明を慎重にしなければプロダクトから利用者、作り手、様々な関係者が離れていくのだろう。

総じて

プロダクト作りにはビジョンが必要不可欠なんだなとよくわかった。
ビジョンがプロダクトの方向性を示し、本質的な指標を立てる助けになり、仲間を集めるんだなと。
ビジョンがプロダクトの全てを癒すわけではないけど、ビジョン無きプロダクトを成功させるのは非常に難しそうなのはよくわかった。

本の内容はフレームワークの紹介ではなく、思想を紹介するモノで自分の今のニーズにはぴったりでよかった。
いいプロダクトが作りたいぜ。

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