プロダクトマネジメントのすべて を読んだ。

すごい情報量の本だった。
他の方々のレビューにあるようにこの一冊があればマルッとわかる!っというのを感じることができた。

プロダクトマネージャーになる

プロダクトマネージャーとはどうなるんだろう?と疑問を持っていたが本を読んで自分なりに答えが得れた。

プロダクトマネージャーには「ビジネス」「UX」「テクノロジー」の3領域のスキルが必要だ。
まずは、自分が自信を持てる領域や実績がある領域を1つ立てることが重要という。
ということはプロダクトマネージャーは最初からプロダクトマネージャーってわけではなく、エンジニア、デザイナー、etc…な別の役割から梯子を登ってくるのだった。

思い返せば今まで働いたことのあるプロダクトマネージャーはみな、別の役割で過去に活躍していた人だった。

しかし、最近は新卒でプロダクトマネージャーを採用している会社も多い。
その会社では上記にある3領域での実績や経験なしでも、高いパフォーマンスを発揮できるように育成するノウハウがあるということなのだろうか。

プロダクトマネージャーに求められるスキル

「知的総合格闘家」と称されるようにスキルは広い範囲で、場所によっては深みも要求されることになる。
プロダクトの手綱を持つのだからそう考えるとそうなのだが、なかなかハードだ。
求められるスキルが広いくて深いので人間一人でこなしていくのは至難の業であろう。と思う。じゃあ採用でプロダクトマネージャーを増やすのか?というと採用も難しそうだった。
一人でもいれば「足りない場所をカバーできる人材を獲得する!」なんかできるかもしれないが、一人もいない場合とにかく難しそうなことはわかる。
そもそもプロダクトマネージャーの採用市場って激戦区のように見えるので、そう簡単ではないねしょうね。

プロダクトのCore, Why, What, How

ゴールデンサークルのWhy, How WhatとはWhat, Howの順序が逆。

これは覚えておかないとめちゃくちゃなこと言ってしまいそうだと思った。
人を突き動かすソレと、プロダクトの戦略での差異を考えてなぜ順序が逆になるのかまた本を読み直そうと思う。

CoreとWhy

兎にも角にもこの二つが重要なんだと思った。
プロダクトレッドグロースにも、FIND YOUR WHYにもあったが人間はモノを買うとき感情や社会的対価を気にする側面がある。

CoreとWhyが浸透していて、プロダクトが前進するうえでの心臓として機能していれば、作る機能、マーケティング、誰に売るか、なんてあらゆる意思決定を後押し、あるいは待ったをかけてくれるだろう。

プログラムを書いてプロダクトを作る身としてもCoreとWhyがあると設計時にはオーバーエンジニアリングを避けられたり、遊びのある設計をするための根拠にできて嬉しい。
また、当然CoreとWhyがモノを作る上でモチベーションになる。Whatだけ降りてきてモノを作るのは個人的に非常に苦痛なのだ。

全体通して

本にある全てを吸収するには程遠いが情報が網羅的なので、エンジニアとしてプロダクトマネジメントへの理解を深めるには非常に良い本だった。
自分が作っているモノの自分が担当している部分以外を理解したい。と思ったら手始めにコレ一冊読んでから突撃していくといいんじゃないだろうか。

プロダクトマネージャーという役職についている人はこれだけの重荷を背負ってプロダクトを前に進めることがわかったので、今後より助け舟を出したり気持ちがわかるようになっていきたいものだ。

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