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1.生きやすい・暮らしやすい・働きやすいは全く違う

こんにちは。
フィリピン、セブ島の貧困支援NGOでインターンをしている武蔵野大学アントレプレナーシップ学部、清水涼太です!

今日は「生きやすい・暮らしやすい・働きやすい」は違うという気づきです。

現時点:フィリピンは「なかなか生きやすい、暮らしづらい、ちょっと働きづらい国」

自分は2ヶ月この国にいてみて、このように感じました。

自分は今までアメリカ2回、シンガポール、マレーシアしか行ったことがないので、あくまでの日本を入れた4カ国とフィリピンの比較となります。

まだ4カ国しか行ってないし、これからたくさんの国を見ていきたいですが、現時点での想いを残しておきます。

なぜまあまあ生きやすいのか?

フィリピンの3つ生きやすい点を挙げるとすると、

1.誰とでも話しがちなオープンマインドで笑顔が絶えない

道を歩けば大体話しかけられるし、逆に自分からも話しやすい国です。笑顔を返してくれたり、至る所で談笑して大笑いしている印象があります。必ず挨拶をしてくれるのは嬉しいもんです!
なので基本的にどこに行っても騒がしいし、1家に1台はカラオケがあり、そこらじゅうで合唱し、車のクラクションもうるさい、、 
でも常に笑顔で、来るもの拒まずで受け入れをしてくれます!
日本は空気を必死に読まなければいけなかったり、静寂が全てなところがあるので、そこと比較すると人間らしい、笑顔が多い生活が送れると思いました!

たまたま道端で会った大学生たちと仲良くなり一緒にご飯を食べたりすることも日常茶飯事!

2.毎日が幸せならそれでいい

日本人はどちらかと言えば人生を長い物差しで見て生活していると思います。
これも日本人の素晴らしい点だと思いますが、そうなると目の前の幸せに気づかないことも多々あります。
フィリピン人は給料が出たらその日のうちに全て使ってしまうくらい豪快に毎日を大切に幸せに生きています。今日を全力で生きているのです。
しかし逆にぜんぜん貯金をしなかったり、家族計画をしないため貧困の連鎖が止まらない現状もあり、短期的にも長期的にも人生をみる大切さが大事だと感じます。

3.家族の絆が第一

日本は現在核家族化などの問題がありますが、現地では5人以上の家族は当たり前。祖父母と一緒に住んでいたり、いとこのいとこのそのいとこと一緒に住んだりと大家族!
なので家族をとても大切にし、働く理由も愛する家族のために働く、、といった人がとても多いんです。
この家族愛は自分の家族だけにとどまらず、地域の住民も家族として捉えています。この古来日本にあったであろう家族愛がとても根強くあるのは素晴らしいなと思います。

これらの特徴は都会であろうが、貧困の地域であろうが変わりないのは驚きました。貧困地域でいかに自分の状況が大変でも、常に笑顔を絶やさず、毎日を全力で過ごし、家族のために勉強する子たちで溢れていました。

しかし自分は控えめな性格でありまして。
目の前の幸せも大事だけど人生長く見たいし、日本の一人の時間も大切にできる素晴らしさも含め、いつも話し続けたり自分のパーソナルな時間が消えるのはイヤなので「まあまあ生きやすい」という印象を持ちました。

でもいつも笑顔な同僚、環境にいると自分も明るくなりますし、笑顔は増えたと思います!

同僚のみんな!いつも仲良くしてもらってます!

なぜ暮らしづらいのか?

1.交通渋滞が酷い、そしてまあまあする値段

大体所要時間は10分~20分多めに見積もる必要があります。
なぜならどこもかしこも渋滞しているからです。
自分はいつもバイクタクシーを使っているため車の横をスレスレになりながら移動しているのでそこまで時間はかかりませんがとにかく時間がかかります。

たまに路上で行進を始めちゃうので慢性的な渋滞に…

もちろん電車もなければバスも日本のように定期的に来るわけではなく、かつバス停もないので、そこら辺に走っているバスを手を振って捕まえなければいけないので大変ですし、しかもそのバスがどこに行くのかも不明なので一か八か感があります。
値段は3km移動しようとすると、大体バスは50~60円くらい。バイクタクシーは180円。普通のタクシーは700円くらいします。
新宿→渋谷間(3km)の電車が180円と考えると…
日本と比べたら安いけど、すごく安いではない!!
昔(1年前)はもっと安かったのに、セブは今空前のインフレです。

2.日本食・その他の食事も高い!でも美味しい。

フィリピンは食が安いという印象を持っている人、少なくないと思います。自分も来る前はWEBでとても安いという情報を頼りに来ましたが、全然高い気がします!!
大きいショッピングモールで日本食ラーメンを食べようものなら軽く1200円は超えます。
少し抑えようとしてフィリピン料理を食べようとしても、800円はします。
日本とそんなに変わらなくないですか..?

じゃあもっと安くしよう!と言ってローカルの食堂、カレンデリアを利用してみます。こんな食事が出てきます。

1ペソ=3円です。左は195円。右はこれで180円!

ここカレンデリアではフィリピンの家庭料理を楽しむことができます。
自分的には味は美味しいです!が、かなり好みが分かれる気がしていて、合う人はすごく合うし、苦手な人はなかなか食べられない味な気がしますが。
水は日本みたいに無料じゃないです。グラス3円くらいします。
ちなみにこのご飯は実は小盛りで120gしかありません。スープもめっちゃ少ない!
もし日本の定食くらいお腹いっぱい食べようとすると大体250円くらいかかるイメージです。
日本で200円出せば、学食で美味しいラーメン食べられる…

なので最近は自炊です。毎日超ローカルのマーケットで購入しています。
なぜ毎日自炊かって?うちには冷蔵庫がないからです!
ちなみにキッチンもなく、あるのは電子レンジだけ。
”電子レンジ レシピ” で毎日調べています。

ご飯は1合!スープも大量!しかも健康的!

お魚(干物)が2つで9円。
野菜スープ(白菜、キャベツ、にんじん、ネギ)が57円。
じゃがいもは33円。
トマトは5円。
お米は54円。
水はまとめ買いで0.5円。
合計168.5円!

自炊しか勝たん。

3.正直、清潔ではない。

もちろん、日本が清潔すぎるのは重々承知の上です。
でも文化としてポイ捨ては当たり前だし、ゴキブリはお友達になれるくらい出るし、川は死んだ色をしているし、道路はボコボコ、立ちションは当たり前…
あと結構臭いです。笑 自分は綺麗好きなのもあり、たまにきつい時もあります。
まあ、慣れてしまったので別にいいんですが。

4.すごくいいことだが、騒がしい

先述したように、この国は基本騒がしいです。
夜でも朝でもクラクションやバイクの防音が聞こえてきます。どこに行っても人だらけ。騒音で寝れないことも多々あります。
しかし、これはフィリピンのとてもいい特徴であり、活気があるということなので自分の性格的に単に環境に合わないだけです。

ちょっと働きずらい

同僚の人たちもとてもいい人たちばかりです。いつも助けてくれます。
フィリピン人はみなさんが想像するより遥かに勤勉で、1つのお仕事をちゃんとこなしてくれますし、めっちゃ頭いいんです。
しかも家族の時間も大切にでき、もちろん定時に帰り、自分の時間も大切にする。
とても日本人が見習うべきワークスタイルを持っていると感じます。

しかしある意味場所の特性もあるのでしょうか、かなり仕事内容に関してはゆったりしています。環境がゆったりしていると自分もゆったり毎日リゾートのような心がフワフワしてしまいます。

でも自分のようにバリバリ働きたいというような、ある意味毎日タスクに追われ、営業車で飛び回ったり、毎日プレゼンテーション…のような日々が好きな人はあまりいないイメージです。

同僚のみんなと働く日々はとても楽しいです!セブという地理的環境が自分が働くには合っていないのかもしれません。

いかがでしたでしょうか?

今回の2ヶ月で一概に「その国、地域が自分に合う」と言っても、いろいろな要素が組み合わさっていると感じました。

これは2ヶ月住んでみないとわからない感触なので、次の国や地域に行く場合はもっといろいろな観点からその国を見てみたいと思います!

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