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結局、人生は楽しんだもん勝ちだ

家の近くにバーミヤンができた。バーミヤンはファミレスの中でサイゼリヤの次に好きだからとても嬉しい。家で仕事をしているときに、いきなり妻から今日バーミヤンに行こうと誘われた。待ってましたと言わんばかりの顔で、僕は「行く」と答えた。

バーミヤンにこれといった思い出があるわけではない。どちらかと言えばガストの方が行った回数は多いし、その分思い出もある。でも、味はバーミヤンの方が好きだ。食べる回数が少なかったからこそ、期待値が上がっているのかもしれない。思い出補正ってやつだ。

バーミヤンに足を運ぶと、席は空いているけれど、店員さんが少なく、待っているお客さんが数人いた。待ち時間にお手洗いに行った。その道中で食べ終えたお皿が大量にテーブルに並べられているのを見て、状況を察した最近バーミヤンはロボットを導入したため、人件費削減でもしているのだろうか。それともただのアルバイト不足なのかどうかはわからないけれど、お店で働くスタッフのためにももう少し人を増やしてほしいと思った。

妻がラーメンに餃子と半チャンのセット、僕は五目焼きそばに唐揚げと半チャンのセットを注文した。妻いわく最近はラーメンの替え玉を頼む行為が一番かっこいいと思っているようだ。ラーメン屋さんに行くたびに、替え玉をしている僕にとってはごく当たり前の行為だったのだけれど、どうやら妻の目には違う景色が映っているらしい。人の価値観は異なる。そして、かっこいいからやるというスタンスは好きだ。僕もそうありたいと思う。

ちなみに妻はご飯屋さんに行くたびに、僕に半分ご飯を食べてもらうほどの少食だ。それでも頑張って替え玉をしているらしく、今回も絶対に替え玉をすると息巻いていた。最初のラーメンを食べ終えた妻はタブレットを触り、替え玉を注文していた。全部残さずに食べ切れるのだろうか。残った麺はこちらに回ってくるかもしれない。周りの人たちから少食っぽいと言われるが、僕は妻と違ってよく食べる人間だ。たとえ妻が残したとしても、軽く平らげてみせる。

最初は勢いよく進んでいた箸もラーメンが減るに連れて少しずつ遅くなっていく。あと少しで完食というところで、妻の箸は完全に止まった。妻は「もう満足!あとはあげる」と満足げな顔をしながら容器ごと僕に渡した。結局、僕は残った麺を全て食べたんだけど、これは完全に予定調和である。

妻は嬉しいときに素直に嬉しいと言える人間だ。怒っているときもすぐにわかるため、厄介なのだけれど……。僕は妻と真逆でクールな人間だと思われている場合が多いため、いつも喜怒哀楽100%な妻の生き方が羨ましい。

感情を表に出す行為はすぐにできることなのかもしれないし、意識的にやれば僕にもできることだ。だが、瞬発的な出来事が起きたときに妻のようにすぐ感情を表に出せない。すぐに表に感情を出せる人を羨ましく思うし、同時にリスペクトもしている。加えて、妻はいつも楽しそうで、自分のご機嫌の取り方をいくつも知っている。僕とは真逆の人間のため、学ぶことばかりだ。

帰り道、ラーメンの替え玉をするというかっこいい行為を堪能した妻はとても嬉しそうだった。

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