夢百夜(4) 中国山岳地帯の松屋にいく
中国の山岳地帯の観光スポットに松屋ができたとのことで見学しにきた。
そこは北海道の層雲峡のように、谷間のみちがつづいているところだった。
しばらく歩くと、谷のうえに岩山を切り崩したかたちでその店舗があった。
歩いているかんじでは、お店の幅は何百メートルもつづいてそうだ。
谷から眺めているとお店の宣伝が、肉眼で視覚的にみえるようになっている。
お店に視線をむけると自動的に、肉眼だけがみえるモニターでCMがながれるしくみだ。
きれいな女性たちがたのしそうに店舗内で楽しんでいる様子。
谷原さんみたいなシュッとした男性が女性をエスコートしている様子。
松屋なんだけど、丼ものはいっさいなく、西洋的なレストランな雰囲気。
モデルさんやお店の雰囲気からも、ちょっといいクラスのお店みたい。
すると、モニターには先ほどうつされたCMの制作現場のメイキングが流れた。
サングラスにヒゲ姿のいかにも監督なひとが、モデルさんに異様にこだわっていた。
モデルさんはみなよく見ると、監督さんの好みで、みなノッペリしたCGみたいな顔をしていた。
モニターに流れるお店のにぎやかなポップを眺めながら、谷間の道をぼくはあるいていく。
とくにお店にはいりたいとかは、おもわなかった。
うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。