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ドラマ『TOKYO VICE』をみる


1999年の東京を舞台にアメリカ人青年が日本の新聞記者となり闇の犯罪を追うストーリー。

出だしがちょっとダルめだけど、途中から一気に加速していって、めちゃくちゃ面白かったです。


WOWOWオリジナルのドラマ。

テレビに疎いんだけどWOWOWって今も人気なんでしょうか。

日本人の俳優陣が、国内の作品だとあり得ないレベルで豪華。


WOWOWすごいなと思ってウィキをみたら、アメリカのHBO制作なのか。

製作費88億円。ひーー。

先日アマプラ解禁した『ゴジラ−1.0』が製作費15億円以下ですよ。

どんだけアメリカドラマって資金潤沢なんだ。

HBOの代表作は、
『バンド・オブ・ブラザーズ』
『チェルノブイリ』
『ゲーム・オブ・スローンズ』

どれも映画クオリティですね。


さて、『TOKYO VICE』、あまりネットで宣伝うってないし、プライムビデオでもCMしてないし、Amazonのレビューも50くらい。

いくらなんでも知名度低すぎでは。

シーズン1は約1時間×全8回だけど、毎回アメリカドラマ特有のドッキドキ展開ですよ。

お金かかってるわ、脚本いいわで、色々豪華なドラマですよ。


アマゾンのレビューが賛否両論真っ二つに割れているのも、このドラマっぽくて良いです。

面白い!っていう人もいれば、こんなの東京じゃない日本じゃない、こんなに差別はない、と。

否定派の人たちの意見がわりと似通ってます。


以下ネタバレ注意。




この作品、全8話までみても完結しないです。

もちろんシーズン1だけでも十分楽しめます。

が、終盤は次章のプロローグ。

わが家はWOWOW未加入。

シーズン1が2年前にWOWOWで放送されて最近アマプラ解禁。

そして現在絶賛シーズン2が放送されているから、アマプラでみれるとしても2年後か。

待ち遠しすぎる。


もともと僕はこの作品、邦訳されたときネットで話題になっていて。いつか読みたいなと。

そのあと速攻で忘れてて、今度はドラマ化するって話をネットでみて、また読みたいなと。

そして今回三度目の正直で、プライムビデオ解禁を偶然しって、ついに原作Kindle版も購入しました。


原作Kindle版は500ページほど。

この分量だとシーズン2の内容も含んでるでしょう。

アニメやドラマで焦れったいときは原作よむのに限りますね。


Kindle版もサクサク読みやすい。

しかもドラマ版とちがって、読売新聞とか実名がバンバン出てきます。

当時の東京の様子を思い浮かべながら読んでドキドキしますよ。

しばらく楽しめそう。


ドラマ版の話にもどって。

舞台は東京だけど、主人公のまわりの日本人はフツーに英語が喋れます。

僕が知ってる日本人より英語力高め。

1999年代こんなに英語喋れる人いたかな、というより数年後日本もこんな感じになるのかなって期待込みでみました。

アメリカ人に対して多くの日本人がガイジン扱いしたり除け者にしたりするシーンがあって。

レビューでドラマ否定派の意見で、こんな風に差別しないってあったけど、ドラマの雰囲気は当時もあった気がする。

僕が中学生のときアメリカ人の英語教師の女性が「私のことをガイジンって呼ばないで」って言ってたのを覚えてます。


ドラマをみていて「あれ?」って思うシーンもいくつかある。

まず主人公。

アメリカ人とはいえ新卒ルーキーがはっちゃけすぎだろう。とか。

演者はあの『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴート。

性格が天然なのか偶然あった初対面のヤクザの組長に「いい腕時計ですね」と話しかけたり。話しかけないだろフツー。


あと片桐警部。やり手のマル暴なのに家族の身の安全のことを心配しだすの、遅すぎだろう、とか。


ちなみに以前元マル棒の方と一緒に仕事をしたことあります。

よく笑う気さくな方だったけど、仕事中も色つきメガネをして、とにかく車の運転が荒かったピーキーだった。

カローラフィールダーってこんなにギャンギャン走るんだ…って、助手席に座りながら震えてました。



さてさて、次シーズンが気になりすぎるエンディングで、ちょっとダマされた気分。

もうすこし今シーズンでカタをつけて欲しかった。

ドラマみて残ったモヤモヤは原作よんで解消します。



ノワール系が苦手でなければ、1話さえ乗り越えれば、2話目以降テンポよく楽しめるはず。


通常邦訳の方がお高いのに、こちらはお求めやすいワンコイン。
まだ読み始めたばかりですが、サクサク読みやすい。
ドラマ版とちがって、先輩記者から学んだ「記者としての心得」についての記載が長い長いが、これまた面白い。
500P超のボリュームもあるので、シーズン2の内容に追いつけそう。


主役の男性、見覚えあるなと思ったら主人公の「ベイビー」でした。
ギャンギャンカーアクションが楽しめてたまらん。


伊藤歩さんが戸澤組組長の愛人役。
伊藤さんは『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』の頃とかわらず攻めの演技をされてます。


菊地凛子さんは僕のイメージした直子とは全然違うんだけど、作中で妙に直子っぽくもあった。
緑は個人的には好きな登場人物。映画版はさすがにミスキャストだろー。レイコさんも。


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