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夢百夜(11) 吉祥寺。ぼくと彼女と友だち。くすりについて。

(今朝みたとれたての夢のはなし 800字2分でよめます)

夜の吉祥寺で女の子の友だちふたりと、そしてぼくの彼女の4人でカフェにはいる。

1Fのカウンターでまとめて注文してくれることになった彼女をあとに、

女の子ふたりとぼくはさきに2Fのテーブル席にすわる。

オレンジ色の照明がきらきら明るくて、ピザのにおいがする空間。

ぼくの彼女がしたで注文をとってくれている間、急に彼女たちは

「だいじにされすぎだって」

「甘えすぎじゃない」

「そもそも22ってなに?」

これはぼくの着ていたTシャツ。

茶色の生地に黄色でトラと22のロゴがはいってる。

え、これってゼッケン風なロゴじゃないの?ってぼくはふたりに反論すると、

「なにいってんの、年齢にきまってんでしょ」

「ひとまわり以上若くみせちゃって」

と、ふたりは早口で責めたてる。

そんなタイミングで、彼女がみんなの飲みもののトレイをもちながら笑顔でもどってくる。

彼女はいつもやわらかな表情をしている。

彼女のかおをみたとたん、友だちの女の子たちは笑顔になり、

「なんでもない、ありがとうーー!」

「美味しそうーーー」

とか、声色のキーをめいっぱいあげながら白々しくはなしている。

ぼくは彼女から受けとったコーヒーを飲みながら笑顔でみんなの話をきいている。

きいているんだけど、みんなは楽しそうになにかはなしているんだけど、

その会話は耳にはいってこない。

すべての音がきこえなくなって、ただ3人は口はパクパクさせてはなししこんでる。

そこでぼくは急に彼女に聞きたくなってしまって、突然大きな声で彼女にたずねる。

「そういえば薬、飲まなくなったの?」

「薬、飲まなくなったの?」っていいながら、じぶんの声で目がさめた。




きょうの一冊

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